2022年通信簿 32 佐藤都志也

32 佐藤都志也 捕手 24歳 年俸2000万円

【2022年成績】 118試合 359打数 35得点 77安打 打率.214 10二塁打 1三塁打 8本塁打 31打点 5盗塁 24四死球 63三振 得点圏打率.209

キャリアハイのシーズンでしたが掲げた開幕マスク、捕手で100試合出場の目標は果たせませんでした。
躍進したのは間違いありませんがこと捕手という意味ではおそらく意識をしていた田村ではなく松川の台頭でむしろ危機感があるのではないかと、例えば茶谷が秋季練習だったのに佐藤都が宮崎だったのは捕手以外の可能性を見出すための思惑が働いていそうとは捕手としての出場は無く、それを「シーズン中にたくさん守ったから」との吉井監督の言葉は額面どおりなのかそれにしてはサード挑戦というアグレッシブさが気になる来季です。

盗塁阻止率トップ

そうは言いながらも捕手としての成長が感じられた今季でした。
リードはベンチの意向もあったでしょうから評価は難しいですが必ずしも外一辺倒に終始したわけではなく左腕に限ったところはあれど内を上手く使っていましたし、中盤戦以降にやや数字を落としましたが甲斐を上回るリーグトップの盗塁阻止率は見事です。
強肩のイメージは無かったですし矢のような送球と言うよりは、機敏な動きとコントロールの向上がもたらしたものなのでしょう。
キャッチングも昨季に比べれば安定してバント処理の判断もよくなって、野手としての起用はそういった動きのよさも考慮してのものかもしれません。
打撃では引き付けるのではなく前のめりに倒れながらすくってスライスのような打球が多く芯を捉えたときの打球の勢いには惚れ惚れする伸びを見せて、日本人打者では五指に入る一発の能力は109代四番を含むクリーンアップで出場の半数を超えるなど頼りにされています。
しかし今季も率は出足こそ快調だったものの4月上旬に2割5分を切ってから以降そこに戻ることなく、終わってみれば2割ちょいは期待ハズレではありました。

どこで勝負する

それでも昨季に0割台だった対左腕に一時は4割超と数字を大きく上げて宮崎では6発を放って吉井監督からMVPの言葉を勝ち取り、レアードチックに体勢を崩されながらも最後の押し込みで長打をもたらすそのバッティングは来季も重宝されることでしょう。
本人に捕手へのこだわりがどこまであるかにもよりますが、捕手以外での出場も多くなるのではないかと思います。
田村が残留してその体調が万全であれば松川、田村の二枚体制に「捕手もできる」佐藤都になってもおかしくはなく、一二塁間の打球に捕りにいくかベースに入るかを迷うシーンがままありましたが急造にしては捕球に際してしっかり伸びるなど器用なところが捕手を望むとすれば逆目になるかもしれません。
とは言えファーストは山口、井上、もしかしたら新助っ人と混雑していますし昨季にスタンドをどよめかしたライトもそう、サードも安田が大きく転ばなければ話題だけで終わるでしょう、どこで勝負するのかどこでも勝負するのか、本人もベンチも迷う来季になりそうです。

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