51 山口航輝 外野手 21歳 年俸560万円
【2021年成績】 78試合 203打数 20得点 42安打 打率.207 3二塁打 1三塁打 9本塁打 20打点 0盗塁 29四死球 53三振 得点圏打率.149
高卒三年目での一軍デビューは日本人選手では荻野に次ぐ9本塁打でそれはそれでどうよと思ったりもしますが、ルーキーイヤーの秋口に故障をしての出遅れがなければこれほどではなくとも昨季に爪痕を残したかったものの、それをカバーするぐらいの存在感を見せてくれました。
長距離砲というところでは安田、同期というところでは藤原、ポジションというところでは井上、そんなライバルがいる環境も負けん気の強そうな山口にはプラスに働くのではないかと、来季は目標30発ながらも最低でも20発と理想を追い求めすぎないのも自分的には高評価です。
数字的には100試合を達成できれば自然と付いてくると思いますので、その守備位置が他動的ではなく山口本位で決まるような存在感を見せてもらいましょう。
下半身 鍛えまくって ひざ笑う
とは石垣島で詠んだものですが、昨季に太りすぎで下半身の故障を心配したこともあり意識がそちらに向いているのはよいことです。
その体格もあってか動きの鈍さに唖然とした鎌ケ谷での外野守備に失格の烙印を押しましたが、さすがに現場もそう考えたのか出番を増やすための策なのか、昨秋の秋季練習からファーストの練習を始めて石垣島にはファーストミットのみを持ち込む意気込みが今季の活躍の場を広げました。
結果的にはマーティンの離脱もあり一軍でライトを守る試合もあって、その鎌ケ谷よりもそこそこ守れていたのは意外でしたがライバル視する藤原や和田、山本斗にこちらも守りが怪しいものの西川と若い外野手が多いこともありますので来季はファースト一本でいってもらいたいです。
山口の特徴と言いますか特長はやはりその前向きであっけらかんとした性格で、昨季に四番に抜擢された安田がガチガチだったのに対して練習試合で四番を任された山口は「打席が多く回ってくるので楽しい」と、その性格が迷いの無い思い切りのいいスイングを生んでいるのでしょう。
物怖じせずに高橋、岸、宮西らの大物を仕留めたのもそうですし、やや無茶振り感はありますし豪快に振り抜くスイングは脆さもはらんではいますが相手バッテリーからすれば見過ぎる安田より恐怖感があるのではないかと、それでいてプルヒッターかと思えば逆方向に飛距離があるのも魅力的です。
CSでも叩き込んで前年の21歳6ヶ月の安田を抜いて21歳2ヶ月のパシフィック記録を打ち立てて、猛打賞もやはり前年の20歳6ヶ月の藤原に次ぐ西岡と並ぶ二番目の記録は今後も最年少記録をどんどん重ねていって欲しい、そして最後の最後に3安打で2割台に乗せた勝負強さを得点圏打率にも繋げてください。
ツーベースが少ないのが気にはなりますがこの打率であればそもそもヒットの数が少ないですし、その3倍もあるホームランの多さこそを讃えます。
【オリオン村査定】 560万円 → 1680万円 (△200%)