2021年通信簿 19 唐川侑己

19 唐川侑己 投手 32歳 年俸8000万円

【2021年成績】 38試合 4勝2敗0S 防御率2.72 36回1/3 29被安打 4被本塁打 13与四球 1与死球 26奪三振 被打率.216

FA権を取得して先発復帰を訴えるかと思っていた唐川は、しかし先発、中継ぎのこだわりはなく「言われたところで最大限のパフォーマンスをできるように」と嬉しいコメントとともに、年数は明らかにされていませんが複数年契約での今季となりました。
同じ8000万で複数年契約の荻野は2年ですが唐川はまだ若いので3年と仮定して、それにしても安い、宣言をしていれば億の声が聞かれたかもしれません。
本人も含めて隔年傾向への懸念があったのか、そうであれば今季の活躍で来季も順調にいけば、そしてもし2年契約となれば来オフには騒がしくなるでしょう。

首痛の影響は・・・

終わってみれば2点台後半の唐川はしかし9月下旬に5失点で炎上した試合を除けば1点台半ばで、自責点11のうち半分近くを1試合でやらかしたのでトータルとすれば昨季とほぼ同じぐらいは被打率もそうですし、安定したピッチングで勝利の方程式の仕事をこなしてくれました。
カットボールという名のストレート、と言いますか話題になるまではストレートとされていたものをメインにするのは変わらずに、短いイニングになったからか球速も140キロ台半ばと安定してこれこそが待っていた唐川で、そしてマウンド上での鉄面皮も自分好みです。
やや中に入ってしまいヒヤッとするケースが多くなったような気もしますが淡々と投げるところはどこか石川にも似ていて、リリーフ転向のきっかけとなった2018年はシーズン途中からでしたし、昨季も開幕から一ヶ月してからでしたから、リリーフのみで頭から一年をこなしたのは初のシーズンとなりました。
もっとも6月上旬にコンディション不良で登板回避から一週間後に抹消されて、7月下旬にコロナ罹患があったにしても復帰は9月下旬とほぼ3ヶ月も離脱しましたから正真正銘とは言い難く、そこは来季に向けての30代前半ながらも伸びしろと考えることにします。
ただその原因とされた首痛には不安しかなく、当初は寝違え程度に思っていましたがこれほど長引けば本当に首だったのか、も含めて大丈夫かよと、復帰後は自らの代わりを務めた佐々木千の台頭や国吉の加入があったにせよその立ち位置が低下した感は否めません。
件の炎上を除けば無失点だった秋口ですし数字だけを見れば文句の付けようはありませんが、しかし小首を傾げるような素振りが増えた感じでした。
佐々木千には実質2年目のジンクスが待っていますし国吉は国与四のリスクがありますので唐川には万全な状態で八回を奪い取る、そんな来季を期待するとともに、唐川抜きでは悲願のリーグ優勝は覚束ない、そのぐらいの自覚と覚悟で1点台はおろか0点台を目指してもらいたいです。

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【オリオン村査定】 8000万円 → 8000万円 (±0%) ※3年契約2年目

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