2020年通信簿 21 内竜也

21 内竜也 投手 35歳 年俸3000万円

【2020年成績】 E 24試合 4勝1敗1S 防御率5.58 22回2/3 24被安打 5被本塁打 7与四球 1与死球 18奪三振

昨季は一二軍とも登板が無く、そして今季は二軍では投げたものの一軍に呼ばれることなく戦力外通告となりました。
昨オフに功労者に対するそれとしては想像もできなかったぐらいの大幅減俸は大谷とともに最後通牒を突きつけられたも同然の今季だったわけで、しかし奇しくも登板数、イニングが全く同じその大谷がそれでも防御率2点台半ばだったのに対して見るも無惨な酷い数字のオンパレードには、大谷に声がかからないのですから内に声がかかるわけもなく、そして現役続行を志すも現時点ではオファーの報道はありませんのでこのままユニフォームを脱ぐ可能性が高いです。
毎年のように故障を繰り返して手術も複数回、それでも投げれば無双だった内に「シーズンを通して投げたらどれだけのピッチングを見せてくれるのか」とファンの夢をかき立てたものですが、2017年にやっとそれが実現をしたかと思えばそこまでの防御率1点台から3点近くになり翌年は4点近くと「皆勤の3点台と半休の1点台とどちらがいいか」との悩みが起きてしまったのが正直なところで、そしてその皆勤の二年のツケが出た昨季、今季であれば哀しすぎます。

記録よりも記憶

最後の手術は2018年11月の右肘関節鏡視下遊離体除去術で、そこから本来のボールを取り戻せないままに終わりました。
その三ヶ月後には実戦レベルのピッチングに復帰予定とは今となってみれば甘い見込みの極致で春季キャンプはおろか夏にブルペンに入ったという未確認情報があったぐらい、ようやくに秋季練習でブルペンに入り、今春の石垣島では第二クールから捕手を座らせて、そして第三クールでは3日連続でブルペンに入るなど意欲的な調整を進めて、2月下旬には琉球との練習試合に投げましたのでそこまではまずまず順調だったのでしょう。
しかしそこからは断続的な行方不明状態に暗雲が漂って、投げても結果が伴わず、鎌ケ谷で見たときには二軍の若造を相手に上から目線にならなければいけないところがストライクを取るのに汲々としてピッチングに張りも粘りも無く、今季限りが分かってしまうような落日を感じたものです。
それでも2010年のポストシーズで大活躍、日本シリーズでは中日の選手に「久しぶりに150キロらしい150キロを見た」と言わしめて日本一に貢献をして、通算で20勝12敗56セーブで防御率3.33の一見すると平凡にも思える記録よりも強烈な記憶を残してくれた内は間違いなく自分にとってのヒーローです。
敵として投げる内は見たくありませんが朗報が届くことを願っていますし、残念ながらも望みが絶たれたときにはオープン戦で最後の勇姿を見せてもらいたく、またいつの日になるかは分かりませんがどういう形でもロッテに戻ってきて欲しい、再度にポッキーからトッポを手にする内を待っています。

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【オリオン村査定】 3000万円 → 任意引退 ※11/4に戦力外通告

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