殺人!ザ・東京ドーム

殺人!ザ・東京ドーム
講談社

なかなかじっくり読書をする時間を取れない、と言うよりは睡眠優先となってしまっているため、2時間ドラマのシナリオにぴったりでお手軽な岡嶋二人です。
ひょんなことから致死性の高い毒物を手にした犯人が東京ドームで無差別な連続殺人事件を起こす、そんなシンプルこの上ないストーリーとなっています。
しかしながらこの作者はその傾向が強いのですが解かなければならない難解なトリックがあるわけではないため、謎解きの楽しさはありません。
手に汗握る展開にもなりませんし淡々と、機械的に話が進んでいきかつ後味が悪いというところでは、これまでで一番の愚作ではないかと思います。

ディズニーランドでもよかった

そもそもタイトルになっている東京ドームでなければ殺人が成り立たない要素があるわけではないので、そこに必然性はありません。
発表されたのが1988年で東京ドームが開場した年ですからそれに乗っかっただけのような、小学生ぐらいのときに「消えた巨人軍」なるドラマを見た記憶がありますが当時は巨人にそれだけのネームバリューがあったわけで、かなり俗っぽくてそこも興ざめな一因です。
もしそれが5年前であればディズニーランドになっていたのでしょうし、今世紀に入ってからであればスカイツリーといったところでしょう。
そもそも犯人の動機が病的で理解しがたいところがありその終わり方も中途半端ですし、こんなことで殺される被害者が哀れすぎます。
そんな犯罪者を生んだ社会の構図、あるいは事件の現場となった東京ドームでの群集心理、むしろテーマはそういったところにあるのかもしれません。

2021年3月4日 読破 ★★☆☆☆(2点)

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