唐川、神

神は大げさですが今季はここまで6回1安打零封、6回3安打1失点、そして今日が6回4安打1失点と登板の全てでQSを高いレベルで達成しています。
特筆すべきはその立ち上がりの素晴らしさで今季初登板は五回パーフェクトでしたし前回は四回まで1四球のみ、今回も一回りは出塁を許しませんでした。
ヒヤッとする飛球もままありましたが手元でボールが動いているのかもうひと伸びが無く大事には至らず、先制してもらった直後に中川に放り込まれてしまいましたが上出来でしょう、宮城を送り出した中嶋監督はまさかこんな負け方になるとは思っていなかったはずです。
ルーキーイヤーの鮮烈さに比べれば精緻さに劣りますがボール先行でもすぐに並行カウントまで持ち直す制球力も見事で先発で数字が落ちるかと思っていたストレート、実際はカットボールのようですが140キロ台半ばとリリーフのときと変わらずこれこそがいぶし銀でしょう。
六回の攻撃中にベンチから出てきて続投かと驚きましたが勝ち越したのが理由か継投に入って、そしてまた抹消されるのか、これほどのピッチングを見るともったいないように思えますが間隔を空けていることでの快投かもしれずそこは悩ましい、ともあれ与えられたチャンスに感謝で応える唐川に後光が差しています。

謝らずに済んだ!

七回は例によってこれが最後かもしれないと騒ぎ立てる背番号60の横山、そして鈴木、益田のリレーでした。
横山は15試合連続無失点がありましたが内容はそこまででもなくズバリと決まったときはかなりえぐいのですが不安定さが否めず、今日も死球が絡んでの満塁のピンチに見守る唐川はきっと白目を剥いたでしょう、落ちるかとヒヤリとした大里のライナーが伸びすぎてくれてラッキーです。
吉井監督にビビりと評されてそういう意味ではこういった修羅場を糧にしてくれ、ただヒヤヒヤしただけでは困ります。
鈴木は森を欠いたとは言えクリーンアップを相手に三者凡退に切って取るもストレートの数字が出ていなかったのがちょっと気になって、益田はいつものように燃えたときの謝罪を先に済ませて謝る必要の無いこちらもさくっと三者凡退に、シンカーがいいところに落ちていました。

やっと!

左腕に石川慎を頑なに、ようやく石川慎が応えました。
やや詰まった打球でしたがそれが幸いして強い打球だったら荻野がホームを踏めたかどうか、そもそも捕られたかもしれず、貴重な勝ち越しタイムリーです。
次の打席も同じような軌道でしかし痛烈に弾き返してさらなる追加点の起点となって、とにかく石川慎はこの顔付きこそが真価でしょう。
普段はニコニコしていますが勝負どころでは闘志を面に出してチームを鼓舞する、こういった選手は貴重です。

いける?

無理するなさせるなの高部は走塁を見る限りでは膝に問題は無さそうですが痛み止めで散らしているのかもしれず、そこは何とも言えません。
それでもバットを折られながらも懸命に走って3点目をもぎ取った内野安打を見れば大丈夫だと思いたい、ともあれこの1点が破壊的に大きかった、益田だし、立て続けに逆転劇をもたらしてラッキーボーイ的な山田を左腕を苦にしない佐藤、高部にぶつけた中嶋監督の失態でもあります。
先日の入れ替えでサードは茶谷の選択肢もあるじゃない、が実現したのは何があったのか聖域がやっと崩れたと喜んでいたら実は中村奨が小さな故障で、しかし抹消せずに一軍帯同で治療させているだけかもしれず、それだと別の形の聖域だな、惜しい打球はありましたが池田に続いて茶谷にヒットが出ないおまけ付きです。
今日は左腕にポランコを外して代わりの石川慎が活躍したことで好調なのに、とへそを曲げずにいて欲しい、さて、ソトがずっと守っているのも理由かパラパラとヒットは出ていても今月は1割台で明日はポランコと入れ代わりでお休みかも、どうあれ前回にやられた齋藤に続けてやられるアホにはなりたくありません。

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◆8月10日(土) 千葉ロッテ−オリックス17回戦(ロッテ12勝4敗1分、18時、ZOZOマリン、28,110人)
▽勝 唐川 3試合2勝
▽S 益田 32試合1勝3敗18S
▽敗 宮城 12試合3勝8敗
▽本塁打 佐藤3号(宮城)、中川2号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、横山、鈴木、益田—佐藤
オリックス 宮城、吉田、山田—森、若月

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