紙一重の差は大きい

いきなりの内野安打は井上も捕りに動いてベースカバーに誰も入っていなかったので、西川ですからロメロが掴めていてもアウトにはできなかったでしょう。
小深田のセンターオーバーは高部があともう少しでしたし島内の一塁線も井上があともうひと伸び、ただ両方ともに拙守ではなく捕れていればファインプレーでしたが初回からロメロはカリカリと、本人も分かっているのか大きな深呼吸をして落ち着こうとしていましたが上手くはいきません。
まるで神経を逆撫でするように渡邊佳のバントはあの勢いで佐藤都が捕れるわけもないのに深追いして内野安打となってしまえば、その後は一線を越えて壊れてしまったかのように薄ら笑いを浮かべるなどして4回途中で6安打3四球、後続が打たれて5失点と散々なピッチングとなってしまいました。
こちらのライナーは野手の正面を突くのに今日はとにかく運が悪すぎたとスパッと忘れるのがよいでしょう、あれはロメロでなくてもイラつくなと言うのが無理でしたし、コントロールだけではなく心のコントロールもできないような展開になってしまった初回で終わったも同然の悪日と割り切ることにします。

さらば、かな

その不運は田中靖にもまとわりつきましたが、結果的に一斗缶を背負っての大炎上となってしまいました。
普段からそういった挙動ですからそういうものと分かってはいますが、しかし「やってられるか」と言わんばかりの仕草は8打者に6安打を浴びただけに見ていて気持ちのいいものではなく、そしてこれだけ打たれてしまえばさすがに明日に抹消でしょう。
投げては打たれるの佐々木千も2回4安打2失点と試合にトドメを刺して、明日も二人がベンチ入りをしていたらビックリです。
こんな試合でしたので仕方はなくも30球からの中1日で岩下は明日はベンチ外でもよく、なおさらに誰かを引っ張り上げなければその明日が試合になりません。
コロナから復帰後の初登板となった東條のえぐいスライダーが健在だったのが唯一の収穫で、唐川とともに中盤の重しとなってくれそうです。

安田だけ

前日は6安打のうち4安打を放ち、今日は全打点を叩き出した安田が孤軍奮闘でした。
四回は安田らしい左中間に上手く運んで六回には低目を豪快に右中間スタンド中段へ、いずれもストレートを捉えたバッティングです。
8月末にしてようやく地元初アーチはしかしヒットの延長線上と考えるのがよし、松中がここから長打が増えてくるなんて言っているようですが意識をすれば元の木阿弥になってしまいますから、まず率を、確度を上げることを第一に考えてやっていってもらいたいです。
打てなかったから五番から外してまた打ったから戻すとか、そういう場当たりだけは絶対に止めてくれ、六番安田を作り上げる残り一ヶ月にしましょう。
そして驚きのスタメン復帰のレアードは対田中将が10打数3安打の実績を買ってであれば3タコでの、安樂に対する4打席目が説明できませんので、中村奨にすら代打が出たのですから白黒付けるための最終テストだったと思えばネクストバッターズサークルで終わった三木も納得でしょう、でなければ嘘です。

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◆8月27日(土) 千葉ロッテ−楽天22回戦(楽天11勝10敗1分、17時、ZOZOマリン、25,912人)
▽勝 田中将 20試合8勝9敗
▽敗 ロメロ 19試合8勝8敗
▽本塁打 安田4号(田中将)、鈴木大5号(佐々木千)

▽バッテリー
千葉ロッテ ロメロ、田中靖、岩下、東條、佐々木千、廣畑—佐藤都、柿沼
楽天 田中将、酒居、安樂—炭谷

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