まるでコンサート

久しぶりの映画館は「ONE PIECE FILM RED」です。
アニメの映画版はお祭りのようなものですから元CP9だったりビックマム海賊団だったり、そんな既に麦わら海賊団に敗れた面々が出てくるのはいいですし、それこそビビなどオールスターキャストで臨んで欲しいぐらいでしたのでそこに不満はありません。
初期の作品に比べればここのところは作画のクオリティーも安定していますし、そういう意味では楽しませてもらいました。
自分的にTOHOシネマズと決別することになりそうな事柄があったのはまた別の話、そのうちに乗り換え先とともにご紹介できるかと思います。

シンプルさが欲しかった

タイトルにも書いたとおり、とにかく歌が長いし多い、これが☆を減らした大きな理由です。
Adoなる歌手によるもので「うっせぇわ」という単語を見聞きした記憶はありますのできっと若い人たちには知られている有名人なのでしょう、そのあたりに疎い自分は全く知らなかったこともありなぜにここまで歌だらけなのか、理解に苦しんだのが正直な感想です。
ウタウタの実の能力者であるウタが主人公なのも、むしろAdoをメインにしたいがためにそういうキャラを作ったと思えるほどでした。
そのウタの父がシャンクスで入場者特典の巻四十億はシャンクスの懸賞金の四十億ちょっとにちなんだものでしょうし、REDも赤髪からきたとなればもう一人の主人公だろうと思っていたシャンクスの出番がそれほどでもなかったのも肩透かしです。
登場人物からして時系列的に繋がらないのでパラレルワールドっぽい中でそれなりに原作の伏線のような描写はありましたが、それが逆にシンプルに楽しむ、の足枷にもなっていたような、背景もほとんど関係なく主要キャラが縦横無尽に暴れまくったストロングワールドにはとても及びません。
原作が終われば映画化は難しそうなので最終章に入ったこともありあと一回あるかどうか、そのときは頭を使わずにスカッとできる構成を期待したいです。

2022年8月12日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

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