佐々木朗のポスティング「騒動」は契約更改の会見で何らかの言及があるだろうと思っていましたが、そもそもイブ更改もクリスマス更改も無いままに球団は仕事納めでそれ以降の年内決着のケースがこれまで無かったわけではありませんが、ほぼ越年で決まりとなりました。
そうなると汚名返上とばかりにスポニチが走り出すかと思いきや、まず動いたのはタブロイド紙でした。
大手広告代理店って電通かな、そんなのがマネジメントに入って口を出せばそりゃ面倒な話になるわけで、真偽定かではありませんが真ならやっかいです。
吉井監督が「球団に対してもうちょっと恩返ししてからじゃないとだめかな」とコメントしたことで、何らかの話し合いがされているのは確実です。
しかし本人はどう考えているんだろう、「世論を巻き込んで移籍させる方向へと持っていこうとしている」どころか世間も識者も大方は否定的で、里崎なんかもそう、そうあって欲しいと願うのはNPBには興味が無くメジャーで投げる佐々木朗を見てみたいと思っている人たちぐらいでしょう。
何を焦ってるんだろう
大谷の活躍や山本の大型契約に自らを重ねたくなるのも分かりますが、しかし現実は厳しいです。
25歳以前に海を渡った大谷は入団時に密約があったとも言われていますがそのときはまだ25歳ルールは無く、移籍時の譲渡金も上限はあれど球団が設定する方式で2000万ドルは当時のレートで22億円、大谷の踏ん切りには敬意を表しますが日本ハムに男気があったわけでもないでしょう。
山本に至っては70億円以上ともされる譲渡金をオリックスに置き土産するわけで、そして大谷とは違って堂々たるメジャー契約です。
両選手とも優勝をもたらしたのだから佐々木朗だって、は一人でどうこうなるものでもないため置いておくとしても、まだ一度も規定投球回に達していない、あれだけ過保護とも言われるほどに気を使ってもらっているのに、このあたりが否定的な意見の根底にあります。
里崎が語っていたように「ポスティングしたいです」「うん、分かった」となるわけがなく数年かけて、まずジャブを放っただけにしては時間がかかりすぎていますし、そんなことをせずとも2026年オフには間違いなくポスティングを認めるとは球団も現場も疲弊しているに違いありません。
あるいはそのときまで規定投球回未達であっても背中を押すのではないかと、もちろんずっとロッテで投げる可能性が僅かでもあればそんなことにはならないでしょうがいつか行くなら実入りのあるポスティングで、そして故障の恐怖に怯えるのに疲れて最短で、至極真っ当な思いです。
どうなるんだろう、どうするんだろう、25歳ルールができて以降の入団だけに密約があるとは考えづらくあったらここまで引っ張ることもなく、しかし伊良部の前例があるだけに腰砕けの可能性が無いわけでもなく、NPBとしても無理を通せば道理が引っ込むにならないよう願うばかりです。
