満塁のチャンスを潰して土壇場で追い付かれてサヨナラのピンチを招いて、これでもかと負けフラグが立ちまくりましたが粘り勝ちです。
いやぁ、勝てると確信したところで負けを覚悟して、この展開で勝てるとは正直なところ思っていませんでした。
レジェンド中村剛の一発でご破算にされてさらに連打から源田の打球に目をつぶったロッテファンが多かったのではないかと、これで今季初の3連勝は貯金1となってCS圏内に浮上、混戦のパシフィックで西武を引きずり下ろしてソフトバンクも昨日までの連敗でそのゲーム差は0.5しかありません。
昨季は開幕カードにスイープを食らいながらも強烈に立ち直って4月に首位を奪ったのと同じく、今季もこの週末に頂きを手にしましょう。
ソト!
試合を決めたのはソトでした。
甘いボールではありましたが痛烈にセンターに弾き返してこれで10試合連続ヒット、14安打でパシフィックの安打王です。
分かりやすい穴があって三振も14とリーグ最多ですがヒットを打てる期待感が高いのは久しぶりの感覚で、これで長打が増えてくれば言うことはありません。
そう、三振が多いだけにそろそろスタンドインが欲しい、意外にも名古屋に次いでパークファクターが小さい仙台ですが大きな花火を見せてください。
そのソトのヒットでベースに戻りかけた岡は難しい判断だったのか、映像で見る限りでは捕られる可能性のある打球とは思えず勝ったからよいですがまた追い付かれたり引っくり返されたりしていたら取り上げられるプレーだったかなと、岡らしからぬ動きに思えました。
とにもかくにも前日の源田に続いて今日も外崎の併殺を焦ったエラーに助けられたりもして、そこに付け入るのはよい攻撃です。
山口も目指す右中間にきっちり運んで田村はお休みでしたが中村奨にはヒットが出て、プロ初登板初先発に7回零封でプロ初勝利だった武内のさらなる教育係になりかけた池田の逸機にめげること無く、できれば土を付けたかったですがそれは次回のお楽しみです。
怒ってた
まあ吉井監督の軽口でしょうがメルセデスは5回80球で降板、前回ほどではなくそこそこピンチがあったことと明日が休みの余裕で早めの継投となりました。
それでも悪いときのように四球で崩れることなく俊敏な動きを見せた友杉にも助けられて、しかしまたしても白星には縁遠いC.C.ロメロが気の毒すぎます。
なぜなんだろう、テンポが悪いわけではなく永久凍土ふん詰まり打線に拍車がかかって援護点が少なく、勝てずに怒っているのはあるかもしれません。
両リーグで防御率0点台は9人いますが、1つも勝てていないのはメルセデスと床田だけです。
国吉!
とは言いながらも勝ち投手の権利を手にしての交代で澤田、西村はほぼほぼ完璧でしたが、澤村、横山が崩れたのがメルセデスの不幸です。
澤村はやたらストレート押しがとっちらかって苦しくなって、やっとスプリットを交えましたが間に合いませんでした。
横山は悪いコースではありませんでしたがやや高めを中村剛に叩かれて、内が怖くはあっても弱みでもあってしかしサイドハンドで攻めづらくはあります。
逃げに入って守備固めを入れて勝利の方程式を出し尽くして最後を誰が投げるのか、鈴木の連投かな、と思ったらなぜかベンチ外で選択肢は国吉しかなくこれまた目をつぶりましたがセンター、サードとラッキーな打球となって3年ぶりのセーブはいい励みになるでしょう。
こうなってみるとソト、国吉と元DeNA勢が目立った試合となって澤村はあれでしたがメルセデス、澤田、西村もそう、愛斗も失敗できないバントをしっかりと決めてポランコの打球もあと少しで届くライナーでした、頑張れ生え抜き、外様と並び立ってこそチームは活気付きます。
余談ですがベンチに戻るときに帽子をちょいと上げているのが師匠を真似ているかのような横山が、打たれただけにちょっと気にはなりました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 7 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 8 | 1 |
◆4月10日(水) 西武−千葉ロッテ2回戦(ロッテ2勝、18時、ベルーナドーム、15,263人)
▽勝 横山 4試合1勝2S
▽S 国吉 4試合1S
▽敗 アブレイユ 7試合1敗4S
▽本塁打 中村剛1号(横山)
▽バッテリー
千葉ロッテ メルセデス、澤田、西村、澤村、横山、国吉—田村
西武 武内、佐藤隼、増田、アブレイユ—炭谷、古賀