ごめんな、勝てるなんてこれっぽっちも思ってなかったよ

てへぺろ。
だってさ、2試合16イニング零封の加藤がいきなり4点のプレゼントをもらって永久凍土ふん詰まり打線がそれに抗えるなんてお釈迦様でも分かるまい、でもよくよく考えてみればこれでやっと日本ハムに2勝目ですがいずれも加藤貴が先発した試合だったりもします。
そんな加藤貴に例によってずらりと右打者を並べてしかし初回に一二番が連打で無死一二塁とするもクリーンアップがタイムリーはおろか走者を進めることすらできず、二回は無死一三塁で犠牲フライが精一杯、その後も毎回走者を出すもあと一本が出ずにようやく五回に追加点です。
そして逆転のきっかけとなったのが石川慎の一発で次の友杉の飛球がそこそこ距離が出たのが新庄監督に決断を促したような、そこからは堰を切ったかのようにロドリゲスに襲いかかってまさかまさかの逆転劇、隣で初回からずっと打てねーと愚痴りまくっていたおっさんがビールを吹いていました。
功労者はもちろんともに4安打の荻野と岡で面白いようにヒットが出て、ポランコが機能していればもっと点が取れましたがそうは上手くいきません。
小川も貴重な同点タイムリーで地味にこれが大きかった、石川慎とともにお立ち台に呼びたかったぐらいで野手にこれほど候補がいるのは珍しい16安打でした。
とは言え、目に見えてベンチの作戦が決まったとかではなく野手がそれぞれ打っただけ感があってこれが明日に続くかどうかが疑問だったりもして、結果は失敗となりましたがスリーバントを指示した新庄監督としなかった吉井監督と、野球の差が縮まったとは思えません。
あと先発も代わっていたし六回の田村は角中か佐藤だったかなぁ、もっとも実質捕手二人体制では中盤での捕手への代打は無理な相談です。
一軍に戻ってきた高部が代走で同点のホームを踏んで今季初打席でツーベースを打ったのは喜ばしい、活躍してもベテランは続けて出場となりづらいため明日は荻野ではなく角中でもなく高部のスタメン起用があるかもしれず、ようやく戻ってきた高部の躍進が見たいです。

謝る必要は無い

そろそろかな、と思いながらも耐え続けていたメルセデスが、今日は躓きました。
初回にいきなり4失点はそれにしたって想定外で、あっと言う間に濁流に押し流されたといった感じです。
ピッチングとしてはボールの走りもコントロールもそれほど悪くもありませんでしたがホール球での入りが多くて自らの土俵で勝負ができなかったようにも思えて、まあこんな試合もあるでしょう、ここまでの不憫大王を考えれば誰も責めることはできないはずです。
お立ち台で岡が「これまでいいピッチングをしていたのに勝ちを付けられなかったので負けを消してあげたかった」と語ってくれて涙がちょちょ切れました。
しかし吉井監督は厳しい、二回以降も走者を背負って球数も増えて「あれじゃだめ。6回以降任せられない」ってのはそのとおりかもしれませんがもちっと言い方があるでしょう、同じ内容でも例えば「あまりよくなかったね、六回は無理。でも二回以降は粘ってくれてそれで点を取られなかったから逆転できたわけで、また次に頑張ってくれるでしょう」とか言えないものなのか、徐々に試合後のコメントが井口化しつつあるように思えてなりません。
抹消した山口に対しても「どの方向に進むかというのがちょっと見えづらくなってきていたので」「チームも競争なんでね、そこもちょっと意識させたい」ってまんま当てはまる御方がいるじゃないですか、まさに修業の時間、今日も出番が無かった益田もです。

サードは無理

さてその御方、一打席目の右打ちはいい感じでしたしマルチで2割に乗せましたが、現時点でサードを任せるのは怖すぎます。
初回先頭打者のヒットはグラブが届かず、正面の打球は処理できず、ライナーにジャンプするもグラブからボールがこぼれてそのときはメルセデスが天を仰いでいました、それにしてもあの正面のはイレギュラーしたわけでもなくなぜ記録がヒットなんだろう、メルセデスが可哀想すぎます。
最初のはともかくとして後の2つは安田であれば処理できたかもしれず、体で止めるし上の打球は強いし、中村奨はこれまでも止めるより捕るで強い打球を抜かれるケースがままあってサードの守備になっておらず、ここから慣れて上手くなってくれればいいですがあまり期待はできません。
まるで狙い打ちのように右打者は引っ張って左打者は流して今日は三塁線に飛びつくなど大忙し、他球団も追随してきそうな悪寒です。
今季はもう無理ですが今秋は外野の練習をさせた方がよいのでは、高校のときは守っていましたし、ポジションが3つなら聖域も少しは緩みます。
今日の意外な早めの交代はずっと左手首下あたりを気にしていてそこに打球が当たったと思われ、それが理由かもしれません。

新守護神、なのか

継投は国吉、坂本、岩下、鈴木でした。
国吉は何気に安定していて球速は抑え気味ですがそれでも140キロ台後半は出て目に見えたコントロールの破綻も無く、地味に移籍初年度に近付いています。
しっかし吉井監督は坂本が好きだなぁ、引っくり返した直後に突っ込む勇気は自分には無く求められたであろう左打者対策でいきなりフルカウントになって心の底から震えました、しかし次の左打者も抑えて終わってみれば三者凡退で、これで乗ってくれよと願います。
八回は岩下、そしてこの流れであれば九回はもう鈴木しかいない、先頭を歩かせましたがそこでキョドらないのが今季の鈴木で落ち着いて後続を断って、八回の岩下はおそらく澤村と併用でしょうが最後はもう鈴木に任せましょう、疲れたときに益田が戻ってくる構図が理想でだからこそ益田の今が理解できません。

明日への活力に！

◆5月18日（土）　千葉ロッテ−日本ハム11回戦（日本ハム8勝2敗1分、14時、ZOZOマリン、28,509人）
▽勝　国吉　12試合2勝1S
▽S　鈴木　16試合2S
▽敗　ロドリゲス　9試合1勝1敗
▽本塁打　石川慎1号（加藤貴）

▽バッテリー
千葉ロッテ　メルセデス、国吉、坂本、岩下、鈴木—田村
日本ハム　加藤貴、ロドリゲス、矢澤、齋藤—田宮