国内FA権を持つ人たち

暦の上ではとっくに秋ですがしかし現代ではまだまだ晩夏、今年はさらに来月になっても暑さが続くようです。
しかしペナントレースは残り一ヶ月を切ってセントラルでは阪神が優勝を決めてパシフィックでもオリックスが早ければ今週中にも、そしてオフがやって来ます。
既に引退を表明した選手もいますしファンの嘆きも聞こえてきますが中日は立浪監督の続投が明らかになって、そして何よりも注目はFAでしょう。
山川はどうするんだ、ってのが世間の注目ですがロッテも実は無風でもないかなと、チームで権利を取得している選手を並べてみます。

どいつもこいつも

■石川歩 35歳 1億5000万円 Aランク
E 3試合 0勝2敗0S 防御率7.71 4回2/3 14被安打 1被本塁打 1与四球 0与死球 3奪三振

開幕投手の予定が右上肢のコンディション不良で白紙撤回されて実戦登板は8月下旬になってようやく、全くととのっていません。
権利行使がどうだとかの話になるわけも無く、このオフに肩を叩かれずも年齢的に来季が進退をかけたシーズンとなります。

■唐川侑己 34歳 1億円 Bランク
5試合 0勝0敗0S 防御率7.71 4回2/3 10被安打 1被本塁打 1与四球 0与死球 1奪三振 被打率.476

一二軍の違いはあれど石川歩と数字がほぼ同じってのが面白かったりもして、そして酷いです。
ほぼ二軍でのピッチングで27試合、防御率3.81となれば3年契約が終わって年齢的にも首を切られておかしくありませんがそこは地元の英雄、先日に一軍で先発させようとした吉井監督ですしこちらも来季が進退をかけたシーズンになりそう、FAどころの騒ぎではありません。

■益田直也 34歳 2億円 Aランク
53試合 2勝5敗35S 防御率3.86 49回 46被安打 8被本塁打 11与四球 0与死球 46奪三振 被打率.243

さすがの鉄腕も衰えを隠せず、リーグトップの35セーブながら4点に近い防御率では守護神の名が泣きます。
複数年契約との話は伝わってきませんがおそらく4年契約で今年のオフに再契約になると思われ、この数字と年齢では他から声がかかることは無いでしょう。
それでも石川歩、唐川とは違って一軍の戦力にはなっているので、再びの2年契約ぐらいはありそうです。

もしかしたら

■田村龍弘 29歳 7000万円 Bランク
71試合 162打数 6得点 28安打 打率.173 3二塁打 0三塁打 2本塁打 19打点 0盗塁 14四死球 34三振 得点圏打率.182

長期低落傾向から持ち直しましたが佐藤都より出番が少なく、そして打撃もしょぼすぎます。
この成績でかつ補償が必要なBランクとなればかなり厳しい状況ですが実績のある捕手はどこも欲しがってまだ若いためひょっとしたらひょっとするかもしれず、もちろんタンパリングすれすれで合意をした上でにはなりますが、宣言の可能性がゼロではないと考えます。

■中村奨吾 31歳 2億円 Aランク
120試合 446打数 57得点 102安打 打率.229 20二塁打 0三塁打 11本塁打 42打点 3盗塁 55四死球 76三振 得点圏打率.217

複数年契約でなければ球団からもファンからもどうぞどうぞと言われてしまいそう、しかしそこは4年契約なので安泰です。
第二の福田と言われないよう残り3年、年俸に相応しい数字を残してくれとしか言い様がありません。

■三木亮 32歳 2100万円 Cランク
E 55試合 136打数 11得点 31安打 打率.228 8二塁打 0三塁打 3本塁打 19打点 0盗塁 20四死球 33三振

左膝半月板損傷による関節鏡視下半月板切除術で開幕に間に合うかどうか、が遅れて5月下旬にようやく二軍での実戦復帰でした。
そうこうしているうちに若手に出番を奪われてムードメーカーとしては大下が加わって、そしてこの数字では一軍に呼ばれないままに今季を終えそうです。
よってFAどころか肩を叩かれる可能性が高く、何らかの形でチームに残るのではないかと思いますがこの話題からは圏外でしょう。

■荻野貴司 38歳 1億円 Bランク
35試合 133打数 12得点 35安打 打率.263 6二塁打 1三塁打 1本塁打 16打点 1盗塁 9四死球 12三振 得点圏打率.310

40歳近くになってもさすがの数字を残していますが、この年齢での冒険は本人も他球団もありえないでしょう。
さらには久しぶりに故障で長期離脱をして来季はレギュラーとしてではなく控えとして支える立場になる可能性が高く、ロッテの荻野で終わります。

■角中勝也 36歳 5500万円 Cランク
72試合 176打数 17得点 50安打 打率.284 14二塁打 1三塁打 7本塁打 34打点 1盗塁 17四死球 32三振 得点圏打率.289

これがもう3歳でも若ければ無い話でもなかったかもしれませんが、こちらも年齢的にFAどうこうではないでしょう。
春先ぐらいまでは今季限りの気配が漂いましたが交流戦で持ち直して、来季もバイプレーヤーとしての活躍が期待されます。

そして・・・

■岡大海 32歳 3600万円 Cランク
95試合 272打数 40得点 75安打 打率.276 14二塁打 2三塁打 5本塁打 24打点 12盗塁 37四死球 47三振 得点圏打率.283

岡にとっては今オフがラストチャンスです。
昨オフもあるかと思いましたが残念ながら数字が伴わず、しかし今季はキャリアハイに近い頑張りで補償がいらないCランクも後押しとなります。
倍増とまでは言わずもそれに近い待遇と、藤原偏重の起用を止める約束をしないと流出する可能性は小さくないでしょう。
守備、走塁に秀でていて右の外野手というアドバンテージにそこそこパンチ力もあって、身体能力の高さは折り紙付きで当時の福田秀より魅力的かもしれません。

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