東京ドームに続いて京セラドーム大阪でも鷹の祭典を粉砕しました。
東京でのそれに比べれば大阪では苦労しましたが勝ちは勝ち、ちょっと危ういシーンはあったものの前日に温存できたリリーフ陣が1点差の逃げ切りです。
初回の攻防から予想どおり殴り合いになるかと思いきや一転して僅差の展開は勝ったから言えることですが面白かった、柳田らを欠く筑後ホークスとも呼ばれているらしい面々が相手でしたがコロナで苦しんでいるのはお互い様ですので気にすることなく、一日空けた福岡で一気に勝ち越しを決めましょう。
オスナすげーな
東條、唐川、ゲレーロ、オスナの継投は現時点でこれ以上は無く、ピシャリと抑えたのはオスナだけですがいずれもナイスピッチングでした。
東條の最後の1球はかなりのボールゾーンでしたが打席から見れば手を出してしまうコースからの曲がりなのでしょう、消えるボール、と言ってよいかもしれず、しかしそれに頼りすぎずにストレートあってこその配球が今季の好投を引き出しているように思います。
唐川はいきなり死球、そして増田に捉えられた打球にはちょっとヒヤリとしましたが、カットボールで芯を外すスタイルは健在です。
この流れだと炎上するとすればゲレーロかな、と思ったところでの一死二塁でのグラシアルの三球三振はこれまた明らかなボールゾーンに手を出してしまうストレートの勢いこそが真骨頂、全体的に数字が出すぎの傾向はあれど163キロにはスタンドがどよめいていました。
圧巻はオスナで谷川原への3球は惚れ惚れとしました、明日に益田が二軍戦で登板して「結果を残せば合流」みたいなことを井口監督がコメントしていますが起用が面倒になるだけなので何だかんだで先送りしそう、このオスナを見てしまえば間違いなくそれが正解です。
森は変化球が決まらず
二度目の先発となった森は3回3安打2失点、反省のコメントもありましたがせっかく先制してもらった直後にあっという間に逆転されてしまい、148キロはともかくとしてストレートの走りはよかったですがスライダー、カーブを制御しきれなかったのが全てでしょう。
森はフォークのイメージが強いのですがほとんど投げず、投げたそれもバウンドしてしまい、変化球の操りがまずの課題になりそうです。
それでも見切りが早いと感じたのは先日の内容からして岩下の2イニング目に不安があったからで、案の定のピンチを拙攻もあり凌げたのが最大の勝因です。
なぜスクイズがセーフティーだったのか、そして強攻に切り替えたのか、突っ込みどころ満載の采配に加えてガルビスの判断ミスにも助けられました。
こういう試合になったからよかったですが森が早々に炎上していたらどうするつもりだったんだろう、今日も入れ替えが無かったのが疑問爆発です。
若手山口、ベテラン荻野
打線はいきなり高部が放り込むも不安定な立ち上がりだった奥村に盗塁を仕掛けて失敗したのがケチのつき始め、二回以降は変化球主体の配球にタイミングをずらされて四回にようやくのチャンスも決定打が出ず、のいつものパターンでプロ初先発に勝ち投手の権利を与えてしまいました。
しかし代わった甲斐野から山口が、なぜか妙なアングルでしたが高めのボールを上手くバットに乗せてレフト前への同点打で奥村を落胆させます。
そして老貴司が前進守備の頭を越える決勝のタイムリースリーベースを放ってお立ち台へ、素晴らしすぎて涙が出ます。
いずれもその後が続かなかったのはあれですが若手の山口、ベテランの荻野にタイムリーが出たのは喜ばしい、安田にも最後に一本が出ましたし中村奨が好調タームに入りつつあり、それでいて3点しか取れないってのがロッテではありますが野村勇が羨ましくも今の国産打線で頑張っていくしかありません。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 9 | 0 |
ソフトバンク | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 |
◆8月29日(月) ソフトバンク−千葉ロッテ18回戦(ソフトバンク12勝6敗、18時2分、京セラドーム大阪、35,097人)
▽勝 東條 46試合4勝2敗
▽S オスナ 20試合3勝5S
▽敗 津森 43試合4勝6敗1S
▽本塁打 高部3号(奥村)
▽バッテリー
千葉ロッテ 森、岩下、東條、唐川、ゲレーロ、オスナ—佐藤都
ソフトバンク 奥村、甲斐野、嘉弥真、津森、泉—甲斐、海野