鷹の祭典をジャック

毎年やっていて派手なレプリカユニを配る鷹の祭典はファンフェスタの意味合いだけではなく、今日の東京ドームは関東地域の、8月の京セラドーム大阪は関西地域の、楽天もやっていますがグループとしての福利厚生の側面もあるのでしょう。
今季はいずれもロッテ戦というのがあれですが、結果的に移動の都合でカード2試合となって日程が緩くなるのは助かります。
そんな祭典をジャックするような大勝でぐるっと囲んで真っ白な出で立ちで白い旗を振るソフトバンクファン、関係者にはお気の毒様でした。
ロッテもイベント系の試合にはことさら弱いですがソフトバンクにもそれでお願い、次も叩いて「ロッテでやるのは止めておこう」と愚痴らせましょう。

ロメロは省エネピッチ

ロメロが佐々木朗に並ぶチーム勝ち頭の6勝目です。
7回4安打零封は僅かに83球でスイスイと、三回に連打はありましたが後続を断って、唯一の長打を浴びた四回は牧原のボーンヘッドに助けられて、五回以降は解説者いわくベンチからの積極的にストレートを狙っていけの指示に従ったのか早打ちはしかし裏目に出てそこからパーフェクトです。
箱庭ですのでことさら打たせて取るのを志向していたわけでもないでしょうが2奪三振でしかなく、しかしコントロールを乱すことなくカッカすることもなく無四球はどこかロメロらしくはなかったものの球威でねじ伏せる、芯に捉えさせないナイスピッチングでした。
先月から調子が上がっているグラシアルがコロナ陽性で、柳田も前日の試合で転倒した影響で欠場だったのも追い風となります。
その球数からして当然に続投、完封もあるかと思いきや交代は体調を慮ったのか、ここのところ間隔を空けての起用となっています。
昨季終盤に無理をさせて痛い離脱があっただけに慎重になっているのかもしれず、本前や佐藤奨らの頑張りもその後押しになっているのでしょう。
そして八回のゲレーロにはびっくり、登板間隔が空いているならまだしも連投ですし東條に次ぐチーム二番目の30試合ですので明日が移動日にしても西野、小沼で締めるだろうと思っていただけにどうしてなんだろう、5点差があってもゲレーロに頼らざるをえないのは問題です。
そのゲレーロが4安打を浴びて失点する皮肉さもゲッツーは助かりました、たまにある炎上を防いだガス抜きとでも思うしかありません。

東京ドームダイスキ！

そのゲレーロがベンチ入りでオスナが外れたかと思いきや二人ともいて、外されたのはマーティンでした。
野手1人体制は今季初ではないかと、対左腕ではあれどそれほどにマーティンの状態が悪くベンチの評価もそれで落ちているのでしょう、エチェバリアが最短で戻ってくるまで残り1試合、明後日の福岡で大爆発しない限りはマーティンの抹消は避けられそうにありません。
同じく茶谷に残された時間も少なく、今日はマルチも二本目はバント失敗の後の内野安打でしたのでむしろマイナス査定です。
一本目はいいヒットでしたしなぜ頭からの盗塁もあり、守りも堅実に頑張っているだけにマーティンと同じく次の試合が最後のアピールチャンスとなります。
それにしてもバントが下手くそすぎて、高部はセーフィテー気味に初球で決めましたが角中は3度の失敗の挙げ句に2三振はしょぼすぎでしょう。
和田のコロナ離脱で大関かと勘違いをしていましたが「左手で投げさせれば」と今季初登板初先発の大竹耕にしてやられそうな展開も、久しぶりにクリーンアップが機能して安田が「角中をカバーする」先制タイムリーにレアードがスリーランでイヤな雰囲気を断ち切りました。
それほど球速が出ていたようには見えなかったのでどうかとは思いますが、ストレートを引っ張った安田には感涙のロッテファンが多いかもしれません。
東京ドーム大好きのレアードは先日の交流戦でも3試合で3発、そして今日のアーチで地元よりもホームラン数が多いという微妙さです。
これがあるから打てないだろうと思いながらも起用するのでしょう、このまま今オフの退団となっても巨人から声がかかるかもなんて思ったりもします。
その後は無死二三塁のチャンスに中村奨がボール球に手を出すなど例によってが続きましたが、その中村奨が汚名返上の一発にタイムリーで終盤に追加点を叩き出してワンサイドゲームに、九回のそれは和田がスタートを切ったことで今宮が逆を突かれての内野安打がラッキーでした。

明日への活力に！

◆6月27日（月）　ソフトバンク−千葉ロッテ12回戦（ソフトバンク8勝4敗、18時1分、東京ドーム、41,791人）
▽勝　ロメロ　12試合6勝4敗
▽敗　大竹耕　1試合1敗
▽本塁打　レアード12号（大竹耕）、中村奨5号（椎野）

▽バッテリー
千葉ロッテ　ロメロ、ゲレーロ、小沼—佐藤都、加藤
ソフトバンク　大竹耕、松本、椎野、高橋礼—甲斐、海野