フェニックスリーグの初戦に「監督代行」としてベンチ入りした吉井監督は、ヒヤヒヤの白星スタートです。
山本の先制アーチなどでリードするも最終回に種市が同点に追い付かれて、これは自らのも含めて守備のミスが絡んでのものですが、勝ててよかったです。
もちろんフェニックスリーグは内容が勝負ですが負け続けると方向性への不安も出てきますから、負け癖払拭という意味でも勝ちにこだわっていきましょう。
掴みはオッケー
そんな押し出し死球でのサヨナラ勝ちでしたが、多く取り上げられているのは吉井監督の言動です。
試合後に選手が総括する青空ミーティング構想は考える力やいろいろな視点を共有する意図があると思われ、次期二軍監督にも続けさせるとのことでむしろ一軍にこそやって欲しいぐらいで、そういう意味合いでのミーティングをたまにやるでもいいでしょう。
「ミスには特に動くことなく、成功には分かりやすく賛辞を示した」とは記者の主観でしかありませんが重苦しいベンチ内とも評されていた井口前監督との違いをアピールしたかのような、そして「一塁までの全力疾走も何人かできていなかった」もよし、角中とレアードの去就にも影響がありそうです。
まず掴みはオッケーですが大事なのは継続することで、井口前監督の出足も期待の施策しか無かったですがそれが続かず言動不一致もあり出来ないなら最初から言うなと落胆が半端なかったわけで、盛大にぶち上げて尻切れトンボはメンタルトレーナーの導入やファンサービスを査定になど球団の十八番ですのでそれに染まらないよう、理想と現実のギャップはあれど「ファンが見て楽しいチームだなというふうにならないといけないと思う」と併せて末永くお願いします。
目の色変えて
若手や控えにとっても大きなチャンスです。
フェニックスリーグのキャプテンに指名された平沢の「1軍監督見てるんで。来年もう始まってると思うんで。アピールしていきましょう!」が全てを物語っていて、選手たちのその思いを萎えさせないようなおさらに継続が必須なのは言うまでもありません。
体育会系ですから下から上への指摘は難しいとは思いますがそれが自らの気付きにもなるでしょうから、緩いともされるチームの雰囲気を逆手にとって、しかし競争であることを忘れずに、目の色変えて居場所を勝ち取る秋、冬も休まず、そして春、夏、秋としてくれるよう心の底から願っています。