逃げ切れましたな

1点のリードで逃げ切れるとは思いもよらず、先制されるもひっくり返してしかし追加点を取れずに追い付かれてひっくり返されて、前日のそれが脳裏をよぎったロッテファンも少なくなかったのではないかと、それほどに中盤以降は不安しかない展開で尻がモゾモゾです。
それでもオスナ、益田が走者を背負うも失点することなく、オスナと松川は長々と話していましたが会話は成立したのか、実は日本語ペラペラのオスナかスペイン語を話せる松川か、そして雄叫びを上げた益田など勝ってみれば面白げなシーンの多い試合でした。
こちらが荻野を上半身のコンディション不良で欠いたかと思えばあっちは膝が痛いと柳田が欠場して、そして初回にポテンヒットで点を取り合い、バントもミスって、まるで鏡を見るかのような試合に屈しなかったのは美馬の力投に尽きる、らしさの出た連敗ストップの5勝目です。

デスパイネの苦笑い

立ち上がりは不安定でした。
初回は不運な打球ではありましたがいきなり先制点を許して、そして二回は引っ掛かったようなボールを連発です。
首を傾げたのは自らのピッチングと言うよりは井上の判断、ベースのすぐ横で捕球したので踏んでからセカンドに送球する選択肢は無かったのか、また軽率にも見える松川のパスボールに不満を隠せないいつものやつだったようにも思えましたが、しかし三回以降に立ち直ります。
抜いたボールを上手く使って芯を食わせることなく詰まった打球の大量生産こそが美馬の真骨頂、久しぶりにそれを見せてもらいました。
またいつ突発性炎上症候群を発症するかとヒヤヒヤするも五回、六回を無難に乗り切って、今季最長の7回を僅か87球は手応えもあったでしょう。
オスナはファールで粘られるも歩かせないさすがの粘り腰が健在で、ちょっと守りへの不安を露呈はしましたが、ここまで順調にきています。
シンカーが決まらない益田はスライダーで勝負はやはり上手くきれいに抜けていて、3三振のデスパイネの苦笑いが象徴的でもありました。

久しぶりのタイムリー(偽)

46イニングぶりのタイムリーはレフトが打球処理を誤ったものでしたのでエラーが付くかと思いましたが記録はツーベース、殊勲の角中です。
二打席目も渋く内野安打で勝ち越しへのお膳立てをして、はっきり言って二番でのスタメン起用には唖然としましたが、いずれもラッキーヒットながらも結果的に正解はお立ち台でもよかったのではないかと、クーリッシュデーだっただけになおさらです。
そして中村奨がきっちり犠牲フライを打ち上げるも以降は酷いこと、酷いこと、安田の力ない併殺打もありましたし、そして最たるものが八回の攻撃です。
中村奨の打球を周東が弾いた無死一塁に四番に代打でバント要員の三木、は四番に繋ぎを求める野球ですので必然だったのかもしれませんが、その三木がスリーバントでも決められず、井上がヒットを放つも打てそうな気配もないレアードを漫然と打席立たせてゲッツーとはもう笑うしかありません。
レアードはどうしよう、ファン投票で選ばれたのが足枷となっているのか、一方で二軍ではノーゲームになったものも含めて3試合続けて欠場のマーティンとエチェバリアはキューバ勢の反乱かと気にはなりますし、編成部は動いていないのか、補強期限まであと10日と少しです。

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ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 5 1
千葉ロッテ 1 0 1 0 0 0 0 0 X 2 8 0

◆7月18日(月) 千葉ロッテ−ソフトバンク14回戦(ソフトバンク9勝5敗、17時1分、ZOZOマリン、14,664人)
▽勝 美馬 13試合5勝6敗
▽S 益田 36試合1敗22S
▽敗 東浜 14試合6勝4敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 美馬、オスナ、益田—松川、加藤
ソフトバンク 東浜、津森、武田—甲斐、渡邉

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