昨年に続いてリーグ優勝をしたチームには1つも勝てず、2021年のシーズンが終わりました。
三戦目にしてようやく点を取っての競り合いの形に、そして勝ち越して、逃げ切れると思っただけに残念でなりません。
引き分けでの幕切れは形は違えどセントラルも同じで、ともに前年最下位で二軍を率いた経験のある監督に天が足並みを揃えさせたかのようです。
サヨナラヒットならぬ引き分けヒットという珍しいものを食らった悔しさを忘れずに、来季こそ栄冠を手にしましょう。
監督、コーチ、選手、球団関係者、そしてファンの皆々様にはありがとう、長いペナントレース、ポストシーズンをお疲れ様でした。
しかし休んでいる暇はありません、明日から来季がもう始まりますので頑張りましょう、二度あることは、ではなく、三度目の、が待っています。
岩下は一球に泣く
岩下は立ち上がりからフルスロットルで150キロ台のストレートを連発、一回り目をパーフェクトに抑えます。
初ヒットを浴びたところでピンチを迎えますがギリギリで凌いで、最少得点差でしたのでスタミナはもちろんのこと神経をすり減らしたことでしょう。
それだけに球数からすれば当然ながらも六回続投が危ぶまれましたが、まさかのアクシデントが絡んでの逆転被弾です。
フォークが高めに入ることを危惧していましたがまさにそれがスッと入ってしまい、指先を痛めたのかベンチに引っ込んでしかしすぐに戻ってきて、そして直後の一球はまるで前日の東妻の繰り返しのよう、もう魅入られたとしか言いようがありません。
それでもこの追い詰められた状況で6回3安打9奪三振の91球は胸を張ってよいでしょう、後半戦は不甲斐ないピッチングが続いただけに反攻への第一歩です。
勝利の方程式は国吉、佐々木千が何とか凌ぐも益田の決壊はこちらを上回った相手を誉めるしかなく、来季にリベンジあるのみです。
視野を広げるきっかけに
打線は21イニング目にようやく得点をするもひっくり返されて、しかしへこたれませんでした。
佐藤都が低めのボールを上手く拾ってのセンター前に同点タイムリーを放ち、そしてキャプテンがストレートをはじき返しての勝ち越し弾はまるでドラマを見るかのよう、あと一押しが足りなかったのはこれまた相手が上回ったと、それが何かを考えて対策するオフとしなければなりません。
なかなか打てなくも選手たちは必死に、レフトフライでセカンドを陥れたマーティンの走塁、国吉の落ちるボールがバウンドしまくってもそれを要求した佐藤都の胆力、足だけじゃないと先制点をお膳立てした和田、柿沼もよく岩下をリードしました。
スタメンをいじったのは窮地に追いやられたからで宗旨替えではないと思いますが、井口監督にはこれらを視野を広げるきっかけとしてもらいたいです。
そうすれば屈辱の敗退もただの負けではなく糧になる、ただの負けで終わらせてしまえばこの状況から抜け出すことはできません。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 8 | 0 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1X | 3 | 8 | 0 |
◆11月12日(金) オリックス−千葉ロッテCSFinalS第3戦(オリックス3勝1分、18時2分、京セラドーム大阪、18,006人)
▽本塁打 宗1号(岩下)、中村奨1号(ヒギンス)
▽バッテリー
千葉ロッテ 岩下、国吉、佐々木千、益田—柿沼、佐藤都、加藤
オリックス 山崎颯、富山、バルガス、海田、吉田凌、ヒギンス、増井—若月、伏見