後味が悪い

8回パーフェクトでも勝てないのに5回6安打5四死球2失点でも勝てる、そんな野球の難しさ、不思議さを噛みしめる佐々木朗かもしれません。
そんな勝利もいろいろな記録が止まってしまった、益田が相変わらずでまた追い付かれるところだった、を置いておいても後味が悪かったです。
もちろん理由は球審の態度で、どうやらその技量の低さとカッカしやすい性格は有名らしく、ヤフコメで散々に叩かれていました。
実際のところの経緯は当の球審も責任審判も試合後にノーコメントを貫いたので不明ですが、ジャッジに苦笑いをしたことに対して、二三歩ホームに歩み寄ったことを侮辱と受け止めたとは大方の論評で、もしそれによるものであれば論外、話になりません。
ジャッジに投手、打者が不満を見せることはよくありますし、これが先日の伊藤のような土下座みたいなのだったり半ばまで詰め寄ったのであればまだしも、今回のケースはそうではないので過剰反応でしょう、その前の頓宮のときにも苦笑いを見せましたからそれが伏線になっていたようにも思えます。
しかしそうであっても感情を顕わに、止めに入った松川に対してもそう、大人げないとしか言いようが無く、注意なり警告なりを冷静にすればいいだけのことで試合後に井口監督にそう言われてしまうお粗末な球審は恥じて反省してもらわねば、こういうのが野球をつまらなくしてしまいます。
やましいことがなければ堂々と説明をすればいいのにそれをしないことからして、プレーの直後とイニングの合間に責任審判が球審に説明を求めたのか話をしていましたがその表情からしてたしなめられていたような、だからこそ説明できないでしょう、できるわけがありません。
意地の悪い見方をすれば世間の注目を集める新星に意見することで目立とうとしたのではないかと、もしあれが和田だったり田中将だったりしたら同じ態度を取ったのか、苦笑いが気に入らなかったのであれば清田なんて100回ぐらい怒られたでしょうし、そもそもオーバーアクションのストライクコールがとにかく目立ちたい裏付けのような、インプレーにグラウンドから目を切ってどうする、優秀な審判は黒子に徹して余計なことはしないものです。
酷いジャッジはこれまで何度もありましたが審判の名前をあまり気にしたことはなく、ただ一人が早川のときの中村稔でしたが今回で白井一行も覚えました。
そんな早川が食らった大誤審の映像を見直してみればそのときの一塁塁審が白井とは奇遇すぎて、もう26年目なんですね、死球の判定を宗の申告でひっくり返さざるをえなかったですし、その宗の初回のプレーも実況解説にファールじゃないかと突っ込まれて、ちょっとした晒し者です。

マウンドでは無表情であれ

佐々木朗にも反省すべき点はあります。
投手がマウンド上でそれが喜怒哀楽のどれであっても表情に出すことはマイナスでしかない、その心の内を相手に気取られる、あるいは怒りを買うなど百害あって一利なし、が持論ですが、それが審判に対してもそうであることを学んだ試合であってくれよと願います。
そんな佐々木朗はいきなり初回の初球をヒットにされてパーフェクトイニングが止まり、五回は併殺の間に失点して無失点記録も止まり、それ以前にコントロールが悪かったとは本人も試合後にコメントしていましたが抜けるボールが多い5与四死球は自己ワースト、死球はプロ初と乱れました。
落ちるボールを何度も身を挺して止めてくれた松川にも助けられましたがそれでも5回2失点と先発として最低限の仕事をしたのが凄さではあり、ただ失点となった投ゴロは捕球の際に体が伸びてかつセカンド方向に体が向いたことでの判断だったでしょうからよしとしてもベースへの距離感を失って踏み損なうなどフィールディングへの不安はちょこちょこと、今後にそこを狙ってくるところが出てくるかもしれません。
さて次はどうする、肩で息をしている素振りもあり中6日が続いて疲れもあるでしょう、井口監督はこの後の状態を見てからとしていますが抹消の可能性が高そうな、今後は地元が2試合続く日曜日なので営業的にはこの試合を外すのが正解だったようにも思います。
その後は田中靖、西野とピンチの連続で4点差があってもピシャリといけない益田にも肝を冷やされて、怖すぎる、ここのところ心臓への負担が大きいです。
痛い目に遭わされたこともありましたが今日は来田にありがとう、ことごとくピンチを救ってくれて助かりました。

50イニングぶりのタイムリー

やっとタイムリーが出ました。
相手のミスもあっての二死満塁に高部がファールで粘っての2点タイムリーは、低めのボールを上手くスライス気味のスイングでレフト前に運びました。
14試合目にしてようやく打席のチャンスが巡ってきた和田もマルチとなるタイムリーで、初回の内野安打とセカンドからサードへの進塁は脚力ぶりぶり、判断もよし、もっと打席に立たせるでいいでしょう、まだ粗さが目立ちますが藤原も岡も打てていません。
高部は九回にも前進守備の間を抜く貴重な追加点を叩き出して、これが無かったらやばかった中村奨のツーベースはきっちり捉えていました。
前日の汚名返上とばかりに七回のファインプレーはやはり握り直しみたいな挙動があってビビりましたが、とにかく際どいプレーが多い今日の試合です。
立ちん坊だった山口がここのところはぎこちなくも体を伸ばしているのがこのプレーをアシストして、その調子でお願いします。

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◆4月24日(日) オリックス−千葉ロッテ6回戦(ロッテ4勝2敗、13時1分、京セラドーム大阪、28,967人)
▽勝 佐々木朗希 5試合3勝
▽敗 山崎颯 4試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木朗、廣畑、田中靖、西野、益田—松川
オリックス 山崎颯、阿部、バルガス、齋藤—頓宮、若月

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