石橋を叩いて砕く

今日も勝って15年ぶりの対楽天9連勝、3カード連続の3タテに笑いが止まりません。
前回に6回零封された石橋の立ち上がりを攻めあぐねましたが三回に攻略して、リリーフ陣も粉砕しての大勝です。
オリックスとソフトバンクが連日に不覚を取ったことでまた最短16日にマジック点灯の話題が、次のカードのソフトバンクに3タテを食らわせてオリックスが3タテを食らうというハードルの高さではありますが、前後期制を除けば51年ぶりの快挙を是非とも味わいたいものです。

世界平和からロッテ平和へ

七夕の日のプロ初勝利から約二ヶ月、二度目の先発で河村が2勝目です。
いきなり連打を食らって犠牲フライで先制を許しましたがその後は走者を出しながらも粘り強いピッチングで、全体的にボールが高めでコントロールに苦労したものの無四球と最後の一線を越えず、初勝利以降に二軍で4試合23回を投げて2失点の力を見せつけました。
正直なところもうひとつ何がいいのかが分からない河村ですが二回が象徴的だった走者を出しながらも要所を締める「失点しなきゃいいんでしょ」はまさに松永二世のふてぶて王子で、190センチを超える長身から投げ下ろす角度のあるストレート、フォークは打者にとって見た目より捉えづらいのかもしれません。
得点差が開いた70球で自己最長の六回続投とならなかったのは佐々木朗、小島が長いイニングを投げてくれたことで逆に中継ぎの間隔が空いたのも理由でしょう、ハーマンは浅村を目覚めさせましたが最終戦ですし次がオリックス戦ですのでむしろ前向きに、国吉、東妻、田中もとりあずは零封の肩慣らしです。

バランスがいい

仕掛けが早ければ中押し以降が取れず、遅ければ苦戦し、なかなか思うような攻撃ができていませんでしたが、この土日はいい巡り合わせでした。
本塁打、盗塁、犠打のいずれもがリーグトップというバランスの良さがここで発揮されて、一発に足と小技を絡めての13安打9得点です。
験担ぎか前日にマルチヒットの黒バットはマーティンから拝借したものらしいですが今日もそれで中村奨が同点アーチを含む3安打猛打賞で3割に戻し、マーティンとレアードのコンビで一気に逆転、その後も小刻みにじわじわと点をもぎ取りました。
逃したチャンスも少なくなかったですがひっくり返した直後の四回の追加点が大きく、続く藤岡のタイムリーツーベースが実質的なダメ押しでしょう。
アウトになった半分以上が三振という凄まじさの加藤もそれで一死でもバントという割り切りができれば2割8分にまで上げてきた藤岡が活きますしだからこそミスるなよと、そして旬の短かった安田の代わりにレアードが調子を上げてこれで中村奨も上向けば打線としては機能します。
一部を除けば固執しなくなってきた井口監督の変化は小窪がそうですし、優勝には必須の日替わりヒーローを生み出す素地ができてきました。
昨季は右も左も不振者ばかりという時期が長かったですが今季は誰かが落ちれば誰かが上がり、これは河野効果なのか今岡効果なのか松中効果なのかたまたまなのか、その昨季と決定的に違うのは既にその昨季を大きく超えるホームランの多さによる多少のビハインドでも何とかなるのではないかとの安心感です。
これが10月半ばであればもうお祭り騒ぎですがあと一ヶ月半をどう維持していくか、いけるのか、その不安よりも楽しみになってきました。

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楽天 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2 10 2
千葉ロッテ 0 0 3 2 1 0 2 1 X 9 13 0

◆9月12日(日) 千葉ロッテ−楽天21回戦(ロッテ14勝6敗1分、16時、ZOZOマリン、7,794人)
▽勝 河村 17試合2勝
▽敗 石橋 3試合1敗
▽本塁打 中村奨8号(石橋)、レアード23号(石橋)、浅村11号(ハーマン)

▽バッテリー
千葉ロッテ 河村、ハーマン、国吉、東妻、田中—加藤
楽天 石橋、西口、ブセニッツ、福井、津留崎、鈴木翔—炭谷、太田

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