見事なまでに取って取られて、点の取られ方が悪すぎました。
追い付かない程度の反撃で終わった九回にもし追い付いていても、引っくり返していてもサヨナラ負けを食らったんじゃないかと、そう思えるほどにです。
あれだけ掴みかけた流れをどうぞどうぞと相手に渡してしまえば勝てるはずもなく、大阪が台風で流れたため一人負けとなりました。
ミスミスミス
それにしても守備の破綻が止まらない、今日も記録にならないものばかりでしたが野手が足を引っ張りまくります。
石川慎だから仕方がなくはあれどマルティネスの打球は捕れなくてもせめて止めて欲しかった、肩の見せどころかと思った三塁線へのバントをブロッソーが見送ってしまい、そして右中間の飛球に「お見合い」と報じるところもありますが余裕の捕球体勢に入っていた荻野になぜか藤原が近付きすぎてビックリしたかのように衝突を避けようとグラブを引っ込めた、しかし藤原は捕れない、そんな動きに見えました。
山口は環境のせいにしていましたが落球して厳しめに言えば怖がる必要もないネットに躊躇したかのようにファールフライを捕り損ねて、痛い失点の口火となったまたしてもマルティネスのライナーは正面で難しくはあれ名手荻野は下がるのが遅れて頭を越される哀しさです。
もうひとつ言えば勝手に判断してツーベースのはずがシングルとなってしまう、ロッテのブリンソンはチームでキャプテンを務めます。
何もありません
そんな状況で西野は5回10安打5失点、自己最多タイの9勝目を逃しました。
二桁被安打ですが件のプレーを考えれば実質はもちっと少ない、ものの今日は全体的にボールが高めで抑えが利いていないような苦しいピッチングとなります。
あれだけ邪魔をされればリズムに乗れないってのがあって可哀想でしたが、調子がイマイチだったのは確かでしょう。
降板後の「今日は何もありません」は不甲斐ない自身への怒りなのか余計な愚痴をこぼさないための自制だったのか、そこは本人にしか分かりません。
捉えられた打球はあれど澤田、そして坂本が球数少なく三者凡退で抑えたのがトランキライザーか、何とか踏み止まってもらいたいです。
すげーな角中
守りではあんなでしたがバッティングでは形としてイニング途中で加藤貴を引きずり降ろし、悪くはありませんでした。
二回は田村が里崎ばりのセーフティでこのあたりのセンスと言いますか勘どころは抜群で、せめて2割に乗せればもっと怖い存在になれるはずです。
決定打不足ではあれノーヒットで逆転したのはそれはそれでよさげで、二死から内野安打2本にタイムリーというイヤな点の取り方もありました。
詰まるところ真ん中が打てなかったロッテと打った日本ハムの差でしょう、クリーンアップでこちらは1安打でしかなくあちらは5安打3打点です。
珍しくも最後は代打攻勢をかけましたがあと一歩及ばず、それでも大砲と化した角中が豪快に叩き込んでキャリアハイにリーチをかけました。
マジで二桁に届きそう、休み休みだからこそここぞで結果を残せているというのがあるにしても長打力不足の打線で打席数が倍以上の安田に並んで中村奨に1本差は率も2割7分台、あまりにクリーンアップではないクリーンアップにしばらく三番に固定して使うのもありじゃないかと思える角中です。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 10 | 0 |
| 日本ハム | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | X | 6 | 13 | 1 |
◆8月15日（火） 日本ハム−千葉ロッテ17回戦（ロッテ11勝6敗、18時、エスコンフィールド、31,399人）
▽勝 加藤貴 20試合6勝8敗
▽S 田中正 38試合2勝2敗20S
▽敗 西野 13試合8勝3敗
▽本塁打 藤原3号（加藤貴）、角中7号（田中正）
▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、澤田、横山、坂本—田村
日本ハム 加藤貴、山本拓、ロドリゲス、池田、田中正—伏見