連日の補強は第三弾、元中日のロメロです。
本来であれば外国人の左腕は開幕前に補強しなければならなかったのですが、このタイミングでも無いよりはマシです。
一昨年に先発オンリーの8勝10敗で防御率が4.26と微妙な数字ではありますがNPBの経験があるのは大きなアドバンテージになると思われ、ただメジャーではほぼリリーフだったのでどちらで投げさせるつもりなのかは蓋を開けてみなければ分からないかもしれません。
もっとも一軍の外国人選手枠からしてハーマンとフローレスですら使い勝手が悪いところにロメロをリリーフとして起用するとは考えづらく、先発ではまってくれれば来季以降に鈴木をリリーフに回す選択肢も出てくるわけで、ここから小島、本前、鈴木、そして中村稔との熾烈な先発争いを期待したいです。
懸念材料は昨季に左肩痛で一軍はおろか二軍でも投げられずに中日を解雇されたことで、ざっと調べてみれば昨秋のウインターリーグでは4試合に先発していて、今季はドジャースとのマイナー契約を経てメキシカンリーグのティフアナと契約をしましたので全く投げられない状態ではないのでしょう。
ただそのティフアナの公式サイトには既に退団扱いなのかメンバー表にも名前が無く成績も見つけられず、例えばオリックスが交渉をしているラベロのように獲得報道のときにあるはずの直近の成績が中日時代のものであるのはどうなんだと、気にならないと言えば嘘になります。
あるいは五輪予選のドミニカ代表チームに選ばれたことでティフアナで投げる機会が無かっただけかもしれませんが、その代表チームでは1試合に先発して6回3安打6奪三振1与四球の零封で勝ち投手に、先発した4人のうち6回以上を投げたのは2人ですから22日からの最終予選でも投げるかもしれません。
チームへの合流は隔離期間もありますから早くて五輪休み明けか、代表チームが五輪に出場して決勝まで進めばそれよりもずれ込むことになるのでしょう。
願わくばエチェバリアも早々の右肩痛で離脱しただけに当たり前のメディカルチェックをクリアしての入団であることを、万全なロメロであってください。
陳冠宇は楽天モンキーズへ
そんな左腕の状況は陳冠宇が退団しなければ先発、リリーフとも助けになってくれたはずです。
その陳冠宇はCPBL入りのための来月のドラフトを待って、それまでは社会人チームである安永鮮物に所属していました。
ところが昨日に楽天は楽天でも楽天モンキーズと契約したことが明らかになり、練習生としての契約と報じられていますが公式サイトのニュースを翻訳すると自主トレーニング契約が練習生契約のことのようで、CPBLでも頑張って欲しいと思っていますが避けて欲しかった楽天なのが悩ましいです。
これはかつてNPBであったように練習生として囲い込んでのドラフト指名なのかとも思いましたが、当たらずといえども遠からず、といった感じです。
CPBLのドラフトは前年下位チームからの完全ウエーバーで、1番目の富邦は既に江少慶なる投手と合意してやはり練習生契約をして指名が確実なために2番目の楽天が陳冠宇を指名する前段階といったところか、ちなみに江少慶はWikipediaで既に富邦の一員とされていますが公式サイトにその名前はありません。
元西武の郭俊麟もやはり楽天と練習生として契約をして、しかしその後にトミージョン手術を受けたことが理由か楽天ではなく富邦の指名となりましたので陳冠宇もどうなるかは分かりませんが、それでもかなりな確率で楽天が指名することになるのでしょう。
帰国の理由が理由なだけにその後にすんなり楽天イーグルスへの移籍になるとは思いませんが、NPBと同じユニフォームで投げる陳冠宇は見たくありません。
ちなみにCPBLの練習生は二軍戦の出場はOKのようで、その二軍戦に楽天の選手として投げた郭俊麟のWikipediaの経歴にはしっかりと楽天が刻まれています。