まだかと思っていたらクリスマスよりも前に、タイロン・ゲレーロの獲得です。
タイロン・ウッズでもなくアレックス・ゲレーロでもなく、打者でもなく本塁打王でもなく、中日ファンが騒然としているようですが投手、右腕です。
203センチの巨漢はヒルマンには及びませんがもしかしたら右腕では球団史上最高身長かもしれず、上から投げ下ろせば角度がかなりの武器になるでしょう。
ハーマンの代わりでしょうしエチェバリアが残留となれば投手は先発、中継ぎが理想ですので井口監督も後ろで使うと、メジャーでもマイナーでもキャリアの大半がリリーフですのでそこに問題は無さそうな、来季に31歳は早生まれなので実質的には32歳ですがまだ若いのでフル回転の活躍を期待します。
どのあたりを・・・
武器はMAX104マイル、は167キロで瞬間最大風速ではなく100マイル、160キロ以上を普通に投げられるようなのは心強く、NPBでも160キロ超えは大谷や外国人投手でありますがロッテでは佐々木朗の158キロが最速だと思いますので、来季に球団史上初が見られるかもしれません。
さっそくYouTubeにアップされていますがそのストレートの威力は凄まじく、思ったところに投げられればそうそう打たれるものではないでしょう。
逆に言えばそれでメジャーに定着できなかった制球難、今季も3Aで19回を投げて25奪三振の一方で12与四球はノーコンと言ってもいいぐらいのレベルで、通算でもメジャーで106回を投げて67与四球、マイナーでは365回2/3を投げて237与四球ですから半端ないです。
井口監督の「コントロールもしっかりとしている」はどのあたりを言っているのか、まさか代理人にいいところだけのビデオを見せられてのものではないと願いたく、NPBに比べれば振ってくるイメージの強いメジャー、マイナーでこれですからかなりの苦労は避けられません。
ただ速いことでボール球でも思わず手を出してしまう、は国吉が証明していますし、その国吉の良くも悪くも強化版と考えればこれを上手くはめるためにも捕手陣、と言うよりは清水コーチなのか、ゾーン勝負のリードに変えていかないと拙そうな、むしろこれを変化のきっかけにしてもらいたいです。
あとは3Aで防御率6.63よりも先発でもないのに18試合しか投げていないので故障持ちでありませんように、昨季はマイナーが開催されなかったことで全休だったのでそこまでの2年でメジャー112試合登板の蓄積疲労は無いでしょうが、そこがちょっと気にはなります。