とっておきの西野で勝てず

ソフトバンクを相手に昨日に小島がキャリア初の白星を稼いでくれたと思ったら、今日は西野が6年ぶりの黒星です。
試合の流れは前日の真逆に近くしかし一矢を報いることもできず、2時間半弱でさくっと蹴散らされて現地のロッテファンは消化不良でしょう。
オリックスは曽谷、黒木で連敗しましたが分かりやすい温存は週末のロッテ戦に向けてとっくの瀕死にとどめを刺す気が満々で、金曜日はさすがに台風で流れそうですがさてどうなる、田嶋でも宮城でも山崎福でも山本でも東でもいけるローテーションに恐怖しかありません。
しかしまず明日、負け越すようなことになれば心を折るどころか楽天に続いて勢い付けてしまう2ゲーム差はメルセデスに防いでもらいましょう。

佐藤都が裏目

もっともメルセデスが試合を作っても打線が点を取れなければどうにもなりません。
今日のファーストは佐藤都で吉井監督は相性と説明しましたが要は前回対戦でヒットを打ったので、その前回対戦でヒットを打ったのは荻野、藤岡、中村奨、ポランコ、山口、佐藤都、安田、藤原と全員がスタメンでしたから分かりやすくはあります。
しかし佐藤都は打てなかっただけではなく3ヶ月ぶりのファースト守備で拙いプレーを連発して、初回は内野ゴロに詰めるどころか仰け反るような捕球でフィルダースチョイスに、五回には痛烈なライナーに反応できず、攻守ともに精彩がありませんでした。
守りというところでは犠牲フライとなった飛球はホームへの返球が何度もバウンドした藤原の肩ってやっぱりしんどい、井上のヒットは深めでセカンドを狙ってくる可能性があるのに捕ってから素早いスローイングとは言えない間があったのも気になって、脚力で広い守備範囲を誇りますがトータルの守備力に疑問符です。
その藤原は今月に0割台で佐藤都に至ってはノーヒット、対戦成績の重視はもちろんありですが結果的に今の状態の悪さが上回ってしまいました。

初回の明暗

打てなかったのはこの両選手だけではなく、それでも中盤までは付け入る隙はありました。
五回までは毎回走者を出してそのうち2度は先頭打者を、しかし走者を進めることすらできずに六回以降はパーフェクトに沈黙です。
明暗を分けた初回の攻防は同じ一死一塁からこちらは併殺王がきっちりと仕事をしてあちらはヒットが続いて、終わってみればあそこで試合が決まりました。

あと2つ

そんな打線の援護に恵まれなかった西野は7回4安打3失点、立ち上がりにやや高めだったのを見逃してもらえませんでした。
二回以降は実況、解説者に「凄まじいコントロール」と言わしめる立ち直りがあっただけにもったいない、西野には気の毒なプレーはありましたがあっさりと先制を許したのはエンジンのかかりが遅れたのが最大の原因で実は初回の失点がダントツに多い、好投の中にも改善ポイントです。
それでも昨季まで気になりまくっていたフォークのバウンドがほとんど無くなって、まだスライダーが多いですがフォークの比率も増えつつあります。
ストレートも走っていますしキャリアハイを目前に2試合連続15イニング無援護は茨の道ですがあと2つ、二桁勝利を諦めずに頑張りましょう。

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ソフトバンク 2 0 0 0 1 0 0 0 X 3 7 0

◆9月6日(水) ソフトバンク−千葉ロッテ21回戦(ロッテ12勝8敗1分、18時、PayPayドーム、35,109人)
▽勝 有原 13試合7勝4敗
▽S オスナ 40試合3勝1敗21S
▽敗 西野 15試合8勝4敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、中村稔—田村
ソフトバンク 有原、オスナ—甲斐

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