制球に苦しんで序盤に大量失点、ソフトバンクが前日の裏返しのような試合をやってくれたことで無事に直接対決を勝ち越せました。
ソフトバンクはオリックスに、楽天は西武に苦杯を喫したこともありこの一週間でロッテが2勝4敗、ソフトバンクが1勝4敗1分、楽天が3勝3敗ですからロッテが上位のみとぶつかったことを考えればもちろん楽天にスイープを食らったのは論外ですが、まずまずだったようにも思います。
そうなれば大事なのは今週に日本ハム、そして苦手の西武を相手に取りこぼしをどれだけ減らせるか、それぞれに勝ち越しが最低ノルマです。
きっちりと勝ち越しをして、そしてソフトバンクと楽天に潰し合ってもらい、営業部隊が喜びころこぶ展開のチケット高騰の痛し痒しを楽しみましょう。
美馬が昨季の8勝に並ぶ
美馬が5回7安打4失点と数字的にはピリッとしないながらも昨季に並ぶ8勝目、最多勝争いでも涌井が視野に入っています。
ピシャリと文句の付けようのない立ち上がりに中盤で崩れるのは美馬のパターンですのでらしいと言えばらしいのですが、もっともおそらくは打球感の鈍りによるであろう実質エラーの荻野のポトリが無ければ四回は1失点で終えられたかもしれず、それであれば六回、七回まで投げられかもしれません。
これで6連勝での貯金6とこちらは美馬らしくない稼ぎっぷりは防御率が4点台後半ですから異様とも思える援護率によるものではあるにせよ、早々に打ち込まれることが少なく主導権をきっちりと握り、試合全体としてギアチェンジができているからこそなのでしょう。
石川もそうですが美馬も無駄な四球を出さずに投球テンポがいいことが野手陣のバックアップがある理由となれば、若手には見習って欲しいポイントです。
六回からはポケモンチックなコールだった澤村を除いてピンチの連続でしたが小野、唐川と二死からだったことで大事には至らず、スプリットの軌道を見極められるリスクからして澤村は温存であってもらいたかったものの、井上とともに美馬を支える後輩という構図がチームに勢いを付けてくれると思いたいです。
福田秀が古巣打ち
前回に抑えられた二保はその前回があったからこそ石川に休養を与えてロッテにぶつけてきたのでしょうが、開幕カードに危険球で早々に消え去ったのと同じく四死球にエラーは独り相撲による悪影響も手伝ったのでしょう、2回途中のKOと豪快に撃沈してくれました。
立役者は焼き肉の恩返しの井上とここまで苦手だった古巣打ちの福田秀、井上は外のボールを強引に引っ張ったり福田秀も外低めに逃げていくようなボールが無かったのでべた褒めできる内容でもありませんでしたが、これまでの糞詰まりを考えればそれは贅沢なのでしょう、甘いところを逃さずの4安打だった福田秀にはこれで外のボールを逆方向に、もしくはカットできるようになればとは思いますがこれをきっかけにしてくれればと願います。
お疲れ休みであればいい傾向で喜ばしいDHマーティンのリーグ記録となる5四球も相手からもらったのではなくコースをきっちりと見極めてもぎ取ったものですから価値は高く、同じ理由なのか藤岡の代わりが三木でなはく鳥谷のフル出場はご愛敬、平凡なゴロでもいっぱいいっぱいの肩も含めて衰えが顕著なことが衆目にさらされたのが寂しくもありますがそんな現実に目を背けることのないベンチであってもらいたいです。
そして右手人差し指にテーピングをしている田村の思っていたよりも早い復帰に大丈夫かよと思いながらも暫くは抑え捕手としての起用であれば柿沼らに競争心とともに安心感を与えると思われ、吉田には気の毒でしたが再度に競い合う捕手陣であってもらいましょう。
そんなこんなで五回以降にチャンスを潰しピンチの連続を凌ぎきっての勝利はとてつもなく大きい、今後も工藤監督の渋面をいっぱい見させてください。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 12 | 1 |
千葉ロッテ | 4 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 8 | 10 | 1 |
◆9月27日(日) 千葉ロッテ−ソフトバンク15回戦(ロッテ10勝4敗1分、13時、ZOZOマリン、11,902人)
▽勝 美馬 14試合8勝2敗
▽敗 二保 12試合4勝5敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 美馬、小野、唐川、澤村、益田—柿沼、田村
ソフトバンク 二保、笠谷、泉、川原—甲斐