有終の美を飾る

早くも鎌ケ谷でのロッテ戦の全日程を終えました。
4月から3ヶ月連続ってあれこれ事情があるにしてもあまりに不細工な日程に思えてこれでは田中晴や吉川、白濱などのきっと秋口にあるであろうデビューに立ち会える可能性が無くなってしまい残念至極、来季以降はもちっとばらけた開催としてもらいたいです。
浦和に足を運べばいいじゃん、と言われてしまえばそれまでですが、その浦和に行くぞと年初の意気込みはかなり早くに場所取りをしないとダメだとの話を聞いてすっかりと萎えてしまい、今後にZOZOマリンなり船橋なり浦安なりそこそこ近場での開催が無ければ今季の二軍戦の観戦は今日で終了です。
余談ですが今川がいないのにうるさい野次はどうやら山田っぽい、いけるよいけるよ～いけちゃうよ～のワンパターンに辟易しました。
そんな最終戦は本前が6回5安打3失点は飛翔王らしく失点の全てが被弾という分かりやすさで、図ったかのように前日の中森と同じくリードをしてもらいながらも四回で躓くって何なんだろう、今日はこのカードで一番の暑さに逆光がまぶしく観戦も撮影もしづらかったですが選手もプレーしづらかったのかもしれません。
被弾はあれどピッチングとしては今日で抜かれたかもしれませんがリーグ最優秀防御率らしい上から目線でコントロールに難のある本前が無四球ってのがそれを顕していて、左打者が不得手で被弾も古川、王柏融と甘く入った変化球を捉えられたものでしたがそれ以外の左打者は手玉に取っていました。
球審のゾーンが広かったような気はしますがクロスファイアが面白いように決まってこれを自信に苦手を克服して欲しい、二軍のタイトルより一軍での白星です。

まだ試運転かな

継投は廣畑、菊地、八木でした。
田中楓と澤田が見たかったのですが田中楓は浦和残留で澤田はコールされず、このカードで二度目の廣畑と八木はあるいは一軍昇格テストかとも思いましたが廣畑はいきなり豪快な一発を叩き込まれて、八木は2三振を奪うも粘られて歩かせてしまって明日に登録される可能性は限りなく低く思えます。
フレッシュオールスター選出を待っていたかのように復帰した菊地はまだ試運転なのか変化球は2～3球程度で、ほぼストレートごり押しは面倒くさい中島卓を三球三振に仕留めるなど140キロ台前半から半ばの数字よりは打席での体感は速く感じられたのかもしれません。
ただ上体が突っ立った感じであんなフォームでしたっけ、そして腕が遅れて出てくると言うよりは体が先に倒れてくるようでそこが気にはなりました。

松川より確実に上

昨日は追加点が取れずに逆転を喫した打撃陣は追い上げられた後も加点して14安打8得点、4人がマルチヒットでした。
植田は3安打3打点でコースに逆らわないバッティングは三方向に打ち分けてきっちり捉えて、松川との併用で規定打席には遠く及びませんがそうでなければ首位打者争いに殴り込みができそうなぐらいに、こと打撃では確実に松川よりは上の実力を見せています。
二軍での打撃が一軍でそのまま通用するわけではなく先日のプロ初一軍では3打席2三振かつ無様スイングとなってしまいましたが、慶大では郡司の陰に隠れて故障もあってほとんど実戦経験が無いままにプロでそれを重ねて着実に伸びているその先の伸びしろは大卒ながら魅力たっぷりです。
郡司の同僚と言えば仙台育英の平沢もマルチでショートゴロ、ピッチャーライナーはヒットになってもおかしくない痛烈な打球で3割をキープして、最初からそうだったかのようなライトでの動きも軽快でよし、一軍ではかなり我慢してもらって結果が出なかっただけにすぐ次があるかは微妙ですが頑張っていきましょう。

西川と山本

一番の大当たりは西川で4安打猛打賞、打率を2割台に乗せました。
ごつい見た目とは違った器用さがあって4本目のヒットは外低目のボールにバットを放り投げるかのようなスイングで一二塁間を破るところなどはむしろ巧打者、ロッテファンの期待とは裏腹に率を稼ぐタイプとは春先の高打率もあり今後の展開が注目されます。
対して山本は山口が俺より飛ばすと文字どおりに長距離ヒッターでしかし欲しい欲しいで振りすぎのような、振るのは大事ですがただ振り回すのはまた別の話でミスショットでのポッピーと化したのがこの鎌ケ谷でどう軌道修正していくのか今はやりたいようにやらせるか、こちらも目が離せません。

明日への活力に！

◆6月29日（木）　日本ハム−千葉ロッテ14回戦（ロッテ9勝5敗、13時、鎌ケ谷、787人）
▽勝　本前　12試合2勝2敗
▽敗　マーベル　2試合1敗
▽本塁打　古川5号（本前）、王柏融4号（本前）、有薗4号（廣畑）

▽バッテリー
千葉ロッテ　本前、廣畑、菊地、八木—植田
日本ハム　マーベル、松本遼、長谷川、立野、齊藤、柿木—古川、田宮