三拍子揃ったスイープを食らう

月間MVPの出鼻を挫く岡の先頭打者アーチも勝ち越しアーチも、一打同点のピンチを凌いだ澤村の気迫も、追加点をもぎとった安田の選球眼も、どれもこれも日本ハムファンや新庄監督を小躍りさせるための舞台演出、哀れな道化でしかありませんでした。
勝って当たり前のマッチアップを大量失点で引っくり返されて、かと思えば沈黙の零封負けを食らって、そして逆転サヨナラ負けと三拍子が揃いすぎて笑います。
北広島で全く勝てずにまあ苦手なんだから仕方ないのでしょう、でもね、詰まるところ野球の質が違いすぎるってのが結果に顕れているだけのようなこちらがやらなかった初回無死二塁できっちりバントを決めて犠牲フライで同点に追い付いて、一事が万事、そう思えてなりません。
この週末に遠征したロッテファンにはお気の毒様としか言い様が無く、そしてここ数日は家の周りを強風が吹き荒れていますが自分の心の中も嵐です。

選手会長縛りがきつい

一死も取れずにKO、ってのはエラーがあってあれな表現ではありますが、イニング途中で引きずり降ろされた「守護神」に脱力です。
あっさり先頭打者にヒットを打たれてマルティネスにはストレートのごり押しが最後はど真ん中に入ってしまい、かと思えば万波にはスライダーを続けて歩かせて、これは守りやすくしたってのがあるのかもしれませんが打ち取るような攻めには見えませんでした。
吉井監督の言う油断みたいな守備ってのがどれを指しているのかが分かりませんが和田のカバーに入った荻野が転けたらしいのと藤岡のトスを安田が落球したのであればそれは違うかな、荻野は必死の空回りでしょうし安田は慣れないファーストで捕るかベースに戻るかの判断をミスってのドタバタに過ぎません。
三塁走者を牽制するという意味では逆向きになっていた安田ではなく、藤岡がそのままベースを踏んだ方が正解だった気もします。
どうあれ「今日は抑えるボールがなかったように見えました」ってのであれば交代のポイントが例によって遅れましたし、あそこで突っ込まれた鈴木もいい迷惑でしょう、「またしっかり調整して頑張ってほしい」が抹消を意味するのか使った俺が悪いで終わるだけなのか、後者の可能性が高いでしょう。
球団としても現場としても至上命令であろう益田の名球会まであと28が果てしなく遠い、そこに行き着くまでどれだけこういった展開を見る羽目となるのか前選手会長のそれだけではなく、安田のエラーもGG賞を獲れるぐらいのサード守備を誇るのに現選手会長に押し出された弊害でしかなく、勝ち星を奪われた小島や落ち込んでいるであろう安田だけではなく、この現状を他の選手たちがどう考え感じているかを激しく知りたいです。

小島はまあ普通

小島は8回途中までを5安打3失点、味方が点を取ってくれた直後の失点で自らの首を締めましたが最低限の仕事はしてくれました。
ピッチングとしてもまあ普通、可もなく不可もなし、なかなか援護点をもらえない先発がいる中で4点ももらったにしては不甲斐ないと言えなくもありませんがリードしての降板ですから責めるほどでもないですし勝ち星を失って被害者ですらあります。
澤田や西村らの起用は奔放ですが澤村、益田は型にはまっている継投となればこれも宿命と諦めるしかなく、ピンチを凌ぎましたが澤村も結果オーライなところがあって防御率6.00の澤村を八回に、打たれて防御率6.43になった益田が九回を、はい、そういうことです。

5点も取ったしね

打撃陣は10安打5得点と効率がいいんだか悪いんだか、休養明けのソトが3安打猛打賞も挟むポランコ、佐藤が10タコで攻めきれなかった感はあります。
連続試合安打が止まった佐藤はソトがそうだったようにしばらくお休みに入ってしまうのか、満塁での打率が低いような気がします。
初回はともかくとして二発目もソロだった岡がチームを象徴しているかのようで、うん、でもやっぱポランコかな、今月の1割台はかなり足を引っ張っていてホームランを狙っているわけでもないでしょうがバットを下からすくい上げるようなスイングがなかなか芯を食いません。
それでも久しぶりに出番をもらった安田にヒット&打点で山口にもタイムリーが出て、このあたりを我慢して使い続けられるかが鍵になるでしょう。
引っ張り上げる候補になりえるのは聖域がそのままであれば使いこなせない池田、上田ぐらいですし、今のメンバーでやっていくしかありません。

明日への活力に！

◆5月12日（日）　日本ハム−千葉ロッテ9回戦（日本ハム8勝1敗、13時1分、エスコンフィールド、30,376人）
▽勝　齋藤　4試合1勝1敗
▽敗　益田　8試合2敗4S
▽本塁打　岡2号（伊藤）、3号（伊藤）、万波4号（小島）

▽バッテリー
千葉ロッテ　小島、澤村、益田、鈴木—佐藤
日本ハム　伊藤、堀、ロドリゲス、齋藤—田宮