2024年通信簿 42 クリストファー・メルセデス

42 クリストファー・メルセデス 投手 30歳 年俸60万ドル

【2024年成績】 21試合 4勝8敗0S 防御率2.71 126回1/3 97被安打 12被本塁打 34与四球 2与死球 91奪三振 被打率.216

被弾こそ増えましたが防御率、投球回、奪三振、被打率と改善してそれでも4つしか勝てない、借金を背負う、そういう星の下に生まれたとは巨人時代もそうでしたし、しかしそれにしたって先発陣の柱の一人としてチームを支えたことは間違いありません。
それでも契約保留選手名簿から漏れる哀しさよ、松本球団本部長のこの言葉を信ずれば新助っ投を二人獲ったとしても必ずしもメルセデスを排除するものではないはずで、カイケルとは違って背番号は空いたままですし、残留の報が届くことを心待ちにしています。

三行半?

もっともこちらが望んでも、好投しても勝てないもどかしさにメルセデスが三行半を突き付けたのかもしれません。
昨季も3.28と万全だったとは言い難い援護率が今季はさらに悪化して2.69でしかなく、4.42と援護が厚めだった佐々木とQS率はほぼ同じです。
つまりは援護の有無が4勝8敗と佐々木の10勝5敗の差となったと言ってもよい、ぐらいに不憫なメルセデスでした。
これがテンポが悪いとか打撃陣がリズムに乗りづらいような自業自得があればまだしも、むしろちぎっては投げのメルセデスはスピードアップ賞を受賞です。
五回、あるいは80球ぐらいで崩れる悪癖や立ち上がりの失点があって、しかしこれも1点を失う恐怖に負けたとなればメルセデスを責めるのは酷でしょう。
開幕から4試合連続のQSで防御率0.76、被打率.165、WHIP0.70で1つも勝てないって絶対におかしい、リリーフ陣に勝ち星を消されたのも複数回あります。

内弁慶

それでも忍耐強く、いつC.C.ロメロになるかと不安でしたが、たまに落胆の表情があっても負の感情はほぼ見せませんでした。
オールスターにも監督推薦で出場して2回1安打3奪三振零封、こちらが切っていい投手ではありません。
140キロ台半ばから後半のストレートにスライダー、カーブ、チェンジアップのどれもが武器となって奪三振力も上がって、二桁勝利でもおかしくなかったです。
ただ内弁慶の嫌いがややあって、所沢では挽回しましたが昨季に続いて福岡で1つも勝てませんでした。
よってメルセデスはロッテで投げるのが一番だと考えますが、チームとして自身として、勝負弱さを心機一転の移籍志向であれば仕方ないです。

抜群の貢献度

【オリオン村査定】 60万ドル → 120万ドル (△100%)

残ってくれるのであれば最低でも倍増でしょう。
規定投球回には届きませんでしたがチームで3番目の投球回に防御率は小島、種市、西野より秀でている、貢献度は抜群です。
30代半ばになるまでに日本人扱いの権利を得られるという魅力もあって、もちろんロッテで、もし他球団ならセントラルであってくれよと願います。

2023年通信簿

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