2023年通信簿 66 澤田圭佑

66 澤田圭佑 投手 29歳 年俸440万円

【2023年成績】 17試合 2勝0敗2S 防御率1.08 16回2/3 11被安打 1被本塁打 6与四球 0与死球 18奪三振 被打率.196

この活躍はこれっぽっちも予想していませんでした。
それどころか昨オフのトミージョン手術で復帰は早くて秋口、本格的な稼働は来季以降になると考えていたのが大方の見方でしょう。
まさか手術から1年未満で実戦復帰とは驚き以外の何ものでもなく、人によって症状の軽重があるだけに一律で語れないのはもちろんですがメジャーも含めてこれだけ早い例はそれほど多くないのではないかと、澤田にもロッテにも理想的な復活劇です。

ビックリ仰天

本人は手応えがあったのか6月を目標と語っていましたがそれよりも早く5月上旬に二軍戦で投げて数字としては4点台半ば、それでも期限ギリギリで支配下選手登録をしたのは一軍での実績で投げられさえすればとの思いが球団、現場にあったのだと思われます。
しかし大阪桐蔭で藤浪の控え投手だったことでそれなりに知名度がありながらも実は一軍でそこそこ投げたのは1シーズンだけでそれも5年前、その他大勢の一人でしかなかったわけで正直なところここまでやってくれるとは思ってもいませんでした。
8月に入って古巣を相手に復帰登板を果たすと次の登板では逆転サヨナラ勝ちで1563日ぶりの白星を手にして、以降は笑っちゃうぐらいのトントン拍子です。
そこから7試合零封は僅かに1安打でそれも8試合目で止まりますが17試合で失点はこれを含めて2試合だけ、被打率も1割台で凄まじい安定感でした。
オリックス澤田のイメージはさほどに無かったですがとにかく投げっぷりがいい、140キロ台後半から150キロ台にも乗るストレートが大半で力でねじ伏せるスタイルもファンを惹き付けるのでしょう、契約で揉めたのが理由でしょうが手放したオリックスは歯がみしているかもしれません。
意外でしたがプロ初セーブも手にしてお立ち台では「これぐらいできて当然」と言わんばかりの姿勢もいい、慢心ではなく自信が見て取れます。
2月に比べて19キロも痩せたそうですがマメタンクのような姿形と、試合ではコンタクトも特徴的なメガネは人気が出そうな要素があふれかえっています。

澤田の66に

これで来季も順調に、とは簡単な話ではないでしょうが、地獄を見た人は粘り強いです。
制球難と言うほどではありませんがコントロールに課題が無いわけではなく疲れもあったでしょうが後半はやや与四球が増えがちで、あまり球種が多いタイプではないだけに最大の武器であるストレートを置きにいくような羽目にならないようそこがポイントでしょう。
年寄りを従えてキャンプをするなどチームにすっかりとけ込んでいるキャラもよさげで、これまで移籍1年目がキャリアハイなんてパターンが続いているだけに澤田にはそれを覆して欲しい、そして目元が似ていて投げる清田、太めの清田には岡田のイメージが強い66を澤田の色に塗り替えるぐらいであってもらいたいです。

超大幅アップ

【オリオン村査定】 440万円 → 2200万円 (△400%)

目を見張るようなピッチングでしたが一軍ではシーズン半分の稼働だったことで評価が難しくはあって、一軍最低保証は当然に上回って育成枠に切り替わった選手の星となれるようロッテではあまり例のない5倍増と査定、しかしそれもおかしくないぐらいの澤田です。
球団は餌をぶら下げたつもりか2000万円弱とまあそれもよし、これまでの最高年俸である2700万円超えは視界に入っています。

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