28 菊地吏玖 投手 23歳 年俸1600万円
【2023年成績】 1試合 0勝1敗0S 防御率2.25 4回 7被安打 1被本塁打 3与四球 0与死球 0奪三振 被打率.389
大学生のドラフト1巡目が一軍で僅かに1試合となれば、期待ハズレとされても仕方ないルーキーイヤーでした。
そもそもドライチでなければ一軍で投げるチャンスをもらえたかどうか、そのときまでの二軍での防御率はほぼ4点台でしたし最終的には14試合で59回2/3とそれなりの登板機会で防御率4.22はどうよ、クジを外した荘司が一軍で5勝だっただけにさっそく鈴木二世なんて声が聞かれたりもします。
それでも台湾でのウインターリーグに派遣されるなど球団、現場としてはホープの扱いで来季はその期待に応えたい、応えねばなりません。
大ざっぱ
ほぼ二軍ながらも規定投球回にほど遠かったのは離脱期間があったためで、4月下旬に左内腹斜筋損傷の診断、復帰まで6~8週間程度の見込みもやや長引いて、その後も登板間隔が空くことがあり体調万全にはなかなかならなかったようにも思えます。
石垣島では初日にはやブルペンに入ってしかし第三クールで別メニューとなり沖縄本島に移動できなかったのは「リリースなどで力がしっかりボールに伝わる投球フォームを微調整することに重点を置いた」が公式見解、ただ開幕直後のリタイアはそのころから何らかの異常が発生していた可能性もあります。
そうでなく見解どおりであっても即フォームをいじられるってどうよ、そちらの方がむしろ懸念材料でしょう。
教育リーグでは2回3奪三振のパーフェクトデビューで二軍での初登板初先発で白星と節目に結果を残したことで期待された8月上旬のプロ初先発で4回4失点は岡やら友杉やらが足を引っ張ったのがあるにしても1つの三振も奪えずに7被安打3与四球、その後に声がかからなかったのも分かる内容の悪さです。
鎌ケ谷で二度ほど見ましたがストレートは140キロ台半ばから後半と数字は出ていて捕手の巧さかもしれませんが重そうな音を響かせていたものの、抜け球が多く、また変化球もかなり手前でバウンドするなど全体的に雑、えいやっ、という大ざっぱさがプラスではなくマイナスに働いているように見えました。
野球で目立て
ドラフトのときから目立ちがり屋を公言して実際に公式Twitterで変顔だったり取って付けたような笑顔だったりとサービス精神旺盛なのは興行としてのプロ意識があってよいのですが、しかし成績が伴わなければただの道化でしかありません。
変顔と言えば西村&坂本ですがこの二人も最初からではなく一軍でしっかりと数字を残した後で、菊地もまず野球で目立つのが先でしょう。
本人は先発志向のようですがフェニックスリーグでは過負荷にも思える登板間隔で最後を任されたりして現場がどう考えているのか、夏ぐらいまでしか見ていないため現状の把握はできていませんが自分的にはあのばらけようであれば短いイニングよりも先発かな、とは現時点での判断です。
ダウンかな
【オリオン村査定】 1600万円 → 1500万円 (▼6%)
ルーキーにダウン査定はあまりやらないですし高校生であれば3年は現状維持が基本的スタンスですが、これが大学生やら社会人の上位指名であれば話はまた別で、一軍最低年俸の1600万円をもらえるほどではなかったことで気持ち程度ではありますが減俸としました。
しかし球団は現状維持でそうなれば来季は一軍が最低ノルマとなるわけで、先発であれリリーフであれZOZOマリンを主戦場とせねばなりません。