2023年通信簿 131 ダリットソン・フェリス

131 ダリットソン・フェリス 投手 24歳 年俸2万7000ドル

【2023年成績】 E 20試合 1勝1敗0S 防御率4.21 25回2/3 23被安打 1被本塁打 14与四球 0与死球 28奪三振

たった1年でおさらばとなってしまいました。
数字だけを見れば助っ人として物足りなくはありますが、しかし育成枠での契約となれば本当の意味での助っ人ではありません。
1Aの経験しか無く直近は国内リーグでプレーしていたわけで時間が必要だったのは明らか、とはその年齢からしてもそうで、お互いに3年は我慢してもらいたかったですがそれぞれに事情もあったのでしょう、どうあれただただ残念、その一言に尽きます。

球団の事情・・・

もし球団が見切ったのであれば、そこは賛成しかねます。
教育リーグからやたら使われて、しかも投げては打たれるの繰り返しだったことでその時点では期待のようなものが見て取れました。
しかし開幕しても似たようなピッチングが続いて、そして徐々に出番を失っていきます。
それでも、映像で見た限りですが夏場過ぎから秋口には落ち着きを見せていたようで、これから、来年だ、と思っていました。
コストがかかっているわけではなく日本人の育成枠選手に毛の生えた程度でしかないためそれが理由とも考えられず、1年にも満たない短期間での評価で切るぐらいであればそもそも獲るなよと、ありがちな制球難で抜けるボールが目立ちはしましたがそれよりも奪三振力の高さ、長所を伸ばしてこその育成でしょう。
外国人投手にありがちなフォロースルーで体が三塁側に倒れることもなくオーソドックスなフォームで、ベースカバーにはしっかりと入りますし牽制で誘い出すテクもあって、そういう意味ではアコスタよりも完成度は上だっただけになおさら残念感が強いです。
鎌ケ谷計測で140キロ台後半のストレート、しかも左腕、フェリスで我慢ができなければ誰にも我慢ができないだろうと思えてしまいます。

フェリスの事情・・・

もしフェリスが帰国を選択したのであれば、環境の問題も影響していそうです。
大谷コーチの指導に何度も頭を下げて学ぶ姿勢を見せていましたが、そこに通訳はいませんでした。
当然に日本語が分かるわけもなくカタコトの英語なのかスペイン語なのか、それでは伝わるものも伝わりません。
ペラルタにゼスチャーで指示をしていた諸積コーチもそうでしたし、浦和にはいて鎌ケ谷に帯同していなかっただけかもしれませんがこれまで通訳らしき人が居るのを見たことがほとんど無い、カスティーヨがいたときにいたかな、程度です。
慣れない異国でそれでは心労が重なってもおかしくはなく、もう無理、と思ってしまったのであれば仕方がありません。

嫌いにならないで

【オリオン村査定】 2万7000ドル → 2万7000ドル (±0%)

どちらであれフェリスにとっては不幸な結果となってしまいました。
今後にどういった人生となるのかまだ若いことで国内リーグに復帰するのか、ベネズエラのウインターリーグで散々だっただけに気掛かりです。
願わくばこれで日本を嫌いにならないで、勝手ではありますがそうあってもらいたいです。

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