2023年通信簿 13 平沢大河

13 平沢大河 内野手 26歳 年俸1400万円

【2023年成績】 57試合 135打数 19得点 23安打 打率.170 1二塁打 0三塁打 3本塁打 8打点 3盗塁 28四死球 43三振 得点圏打率.128

さりげなくキャリアで二番目に出場機会が多かった今季です。
昨秋のフェニックスリーグではキャプテンに指名されるなど目をかけられているわけではないにしても吉井監督に気にかけてもらって、それでいて投高打低を考慮しても2割には届かない数字が寂しい、気が付けばもう10年目がすぐそこでチーム内での立ち位置もかなり苦しくなってきました。
例によって契約更改ではショートへのこだわりを見せつつも一軍では内野を守らず二軍でもファーストとサードで数試合だけ、実質的に外野手です。
しかしそれは平沢にとって正解に思えて内野の混雑よりもまだ外野に可能性がある、最初から外野手だったんじゃね、ぐらいの動きを見せてくれています。

好調を持続できず

自主トレは益田組にバッテリー以外で唯一の参加で、かなり走り込む益田だけにシーズンを乗り切る体力を意識したのかもしれません。
かなり振り込んだようでしかし練習試合では1割台と調子が上がらず、ところが一転してオープン戦では3割弱でしたから手応えもあったでしょう。
残念ながら開幕二軍スタートも荻野の離脱で開幕7試合目に昇格、即スタメンでのツーランで澤村の逆転被弾をチャラにして居場所を勝ち取ります。
4月下旬には核弾頭に抜擢されて8試合連続安打と奮闘するもGWあたりに息切れしたかマークされたか、終わってみればそこが絶頂でした。
レギュラーを失うきっかけとなったのが仙台での10タコで、故郷で大きく躓いたのは皮肉だったりもします。
それでも得意の四球を選んで出塁率は3割を超えて下位打線に置くのであれば藤原よりも貢献したと言ってもよいほどに、プロ初の先頭打者弾、一試合二発なんて秘めた長打力を見せたこともあって、ポジション的に厳しくはあれど高部の状態次第では来季も活躍の場があるのではないかと思います。

現役ドラフトか・・・

とは言いながらも、佐々木千とともに現役ドラフトにリストアップされる候補の一人でしょう。
高部が戻れずとも和田に台頭の兆しがあって岡に円熟味が見え始めて、守れるにしても1割台では脚力に優ってかつ1つ若い小川との差別化ができません。
6四球はあれど30打席ノーヒットでも使い続けてもらった、逆に言えばそこまで使ってもダメだったことで見切られてもおかしくないわけで、人気が高くドライチでもあって球団が思い切れるかどうか、二軍では2割8分に5発とそれっぽいものの同じぐらいで首を切られた選手は他球団に多くいます。
少なくとも来季は外野手登録に切り替えるのが必須で、オープン戦でショートで使ったときには頭を抱えましたが高卒ルーキーを二遊間で使っても平沢は使わず、ようやくベンチもそこは踏ん切った模様で、つまりは打力を求められる外野手一本となれば平沢にも当然にそれが求められます。
スタイルとしては出塁率を意識してか安田とはまた違った意味でボールをよく見て、その裏返しか合わせるようなスイングが目立つのはそれが率に結び付けばよいですが凡打のイメージが悪いだけに難しい、ブラフでもいいので初球を思い切り振ってみるのもたまにはよいでしょう。

大台を目指して

【オリオン村査定】 1400万円 → 1800万円 (△22%)

甘いかなと思いつつも少ない打点は勝利をもたらす貴重な一打が複数あって、そこそこ出場数があったことでこんな感じにしてみました。
もしかしたら移籍への餞別アップ、になるのかもしれません。
2000万円を大きく超えたときもあってそれがどこであれ来季は「大台」に乗せたい、ファンはそれを心待ちにしています。

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