2022年通信簿 8 中村奨吾

8 中村奨吾 内野手 30歳 年俸1億1000万円

【2022年成績】 138試合 498打数 52得点 128安打 打率.257 31二塁打 0三塁打 12本塁打 68打点 15盗塁 80四死球 86三振 得点圏打率.284

昨季にベストナイン、ゴールデングラブ賞とリーグを代表する二塁手としてミリオンダラーズの仲間入りをしましたが、今季は大きく率を落としました。
しかしそれ以外の数字はさほど変わっていませんので投高打低を考えれば持ち堪えたと言うべきなのか、しかし3年ぶりの二桁アーチも前回のときと同じく前年の2割8分台を受けてのものですから「率は上がった」「次は長打」のチャレンジに躓いた結果にも思えます。
そうなれば三度目の正直とばかりに来季はまず率を上げたい、もしかしたらありがた迷惑だったかもしれない井口監督の庇護が無くなり連続試合出場の球団記録も愛甲の694試合を抜くのが確実視されながらも開幕早々のコロナ離脱で630試合で止まってしまい、あれこれリセットしての再スタートです。

守りが劣化?

永久凍土打線もあっての第111代四番を任されもした中村奨ですが、打順を考え直すとは吉井監督ですのであるいは抜擢があるかもしれません。
足もあって、と藤原に挙げた要素はありますし、堀、井口、清田に次ぐ球団史上4人目、史上15人目の全打順本塁打を達成した順応性もあります。
しかし件の理由からまず率を戻したいですし、5月と7月に2割ちょっとになるなど好不調の波が激しかった今季だけに安定感も欲しいです。
やたら無気力にも見える見逃し三振が目立ったのも気にはなって、大物狙いの山かけだったのか、このあたりも修正要でしょう。
そして数字的には分かりませんが守りが劣化したような、そもそもがさほどに守備範囲が広いとは思っていない中村奨ですが捕ってからのスローイングが速いので結果的にアウトにできるプレーが多いのですが、ボールが手に付かないなどつまらないミスも多かったです。
そのセカンドでの好守があってこそFAの目玉の一人ともされているわけで、さらに市場価値を上げるためにも守りでの引き締めが欠かせません。

去就は不明

爆発的な数字ではありませんが一定の成績を残せるセカンドかつ右打者、ですのでFA権を行使すればそれなりのオファーがあってもおかしくありません。
だからと言って大盤振る舞いの契約で引き留めたいかと問われれば微妙なところで、福田秀ぐらいが精一杯に思えます。
本人が自らをどう評価しているのか、井口監督の続投で行使をしたら笑えるなんて思っていましたが退任で一つの節目ではあり、年齢的に売り時でもあり、例によって取得したときには「今は何も考えていない」でしたがそんなわけも無く、来週の今ごろには方向性が出ているのでしょう。
とりあえず残留前提で考えますが吉井監督が打順を大きくいじることなく、あるいはいじっても根幹は変えないのであれば三番から動くことはないのではないかと、数字的には投高打低が続くかどうかにもよりますが昨季レベルとすれば2割7~8分は欲しいです。
やや忖度もあったように思えるミスターお立ち台を本当の意味で来季も見せてくれるのか、キャプテンの真価が問われるシーズンとなります。

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