67 茶谷健太 内野手 24歳 年俸550万円
【2022年成績】 57試合 137打数 17得点 34安打 打率.248 5二塁打 1三塁打 1本塁打 9打点 1盗塁 15四死球 33三振 得点圏打率.296
井口監督と自主トレをやったことがある関係からかソフトバンクを戦力外となっての育成枠契約の打診を断ってロッテに入団するも支配下での誘いだったであろうところがはしごを外されて3桁の背番号でのスタートとなり、しかしめげずに頑張ってリーグ7位の.271で支配下選手登録を勝ち取ってほぼ一軍だった翌年は鳥谷愛に押し出されて地蔵と化して無為な一年を過ごして、今度こそと意気込んだ昨季はキャンプ初日のリタイアを引きずって浦和でも控えに落ちてしまい、そんなこんなで土俵際に追い込まれた今季の茶谷は華麗なるがぶり寄りで夏場以降はショートのレギュラーを手にして来季はそれを確実なものとせねばなりません。
ただそれも藤岡の離脱となぜかエチェバリアが嫌われての棚ぼた感がありそのチャンスをモノにしたのは見事でしたが友杉の獲得など茶谷の立ち位置はまだふわふわとしていて、それこそ出足に躓けばまた誰かしらの後塵を拝することにもなるでしょうから最初が肝心、バシッとロケットスタートといきましょう。
メモリアルな一年
ショートががっちりと固まっていたのであればまだしもボロボロだったのに、二軍で好成績の茶谷が呼ばれたのは6月も下旬になってからでした。
開幕二軍は練習試合、オープン戦に多く起用されながらも.143でしかなかったので仕方がないにしても自らの半分以下の出場でさして打ててもいなかった小川が一軍だったのには絶望したかもしれず、何クソと4月は3割近くを打つも声がかからず5月に調子を落として、しかし6月に5試合連続打点など試合数を上回る18打点に51打数21安打.412を引っさげてのようやくの一軍はもう最後のチャンスぐらいのつもりだったでしょう。
即スタメンショートで起用されてしばらくはヒットが出ませんでしたが徐々に調子を上げて、7月下旬にはプロ初長打となる二塁打に初打点、さらには初三塁打の初猛打賞に初のお立ち台と花開き、その後にコロナ離脱の不運はあれど8月にはプロ初アーチで地元初のお立ち台、メモリアルなシーズンとなりました。
内なる闘志で
一時期は3割まで打率を上げるも終わってみれば2割5分を切ってしまい、それでもチーム打率は上回りました。
終盤戦に下降線だったのは当然に相手も研究をしてくるわけでそういう意味では今季中に壁にぶつかったのを前向きに、率もそうですが茶ゴジラまではさておきもう少し長打が欲しかったりはしますが打席を重ねていけば二桁アーチぐらいは望めると期待しています。
左打者が多いチーム事情からしてやたら左腕を打ちまくったのはアドバンテージにもなるはずで、逆に右を苦手にしたのはよく分かりませんがストレート、変化球とも満遍なく打てていましたし打球方向も散らばっていて、下位であればイヤらしい存在になれるでしょう。
守りはたまに見せる横手でのスローイングが危なっかしいですが元投手だけあって肩は強いですし長身を活かしたダイナミックなプレーは映えるだけにショートに定着して欲しい、競い合うは藤岡、小川、友杉でしょうが総合力では茶谷がトップと考えますのでその飛躍が楽しみです。
気持ちが表に出ないと言いますか何を考えているか分からないどこかヌボーッとした表情はもしかしたら井口監督に覇気が無いと見做されたのかもしれませんが藤岡貴の泣き顔がそうだったように地顔であれば気にすることなく、内なる闘志を燃やしてサバイバルを勝ち抜いてください。
【オリオン村査定】 550万円 → 1650万円 (△200%)