2022年通信簿 33 八木彬

33 八木彬 投手 25歳 年俸960万円

【2022年成績】 22試合 0勝0敗0S 防御率3.63 22回1/3 25被安打 3被本塁打 8与四球 0与死球 21奪三振 被打率.291

八木も同期同い年の廣畑と同じく大卒社会人は一年目からの勝負でしたが、出場機会こそ廣畑よりも少なかったですがその状況がそれほど厳しくはなかったので一概に比較はできないものの数字だけを見れば廣畑を上回って頑張った、頑張れたルーキーイヤーでした。
廣畑とは違って当たれば儲けものの5巡目でもあり、もう少し信じて試してみてもよかったように思います。
やはり来季はもう20代後半に手がかかる年齢ですからこのまま一軍に定着したい、中継ぎ陣は世代交代が急がれますのでチャンスは広がっています。

手応えはあった

プロに入れば横一線、が建前でしかないのは八木と廣畑の関係を見れば明らかで、出番もそうですし評価もそれが影響したとしか思えません。
練習試合、オープン戦ではむしろ八木こそが開幕一軍かと思えるピッチングを見せましたが結果は見てのとおりで、それで気落ちしたからでもないでしょうが開幕直後のコロナ陽性は弱り目に祟り目、実戦復帰はほぼ一ヶ月後の4月下旬となり奮投しての一軍昇格は5月半ばでした。
プロ初登板は1回2奪三振零封のパーフェクトピッチングは154キロを叩き出して、そこから8試合連続無失点でアピールします。
その後に続けて失点しますが今季最終登板での3失点までは2点台半ばの防御率でしたから、緩いケースでの起用が多かったにせよ手応えはあったでしょう。
ピッチングとしては半数を超えるストレートにフォークという王道スタイルで、廣畑と同じく社会人では結果を残せるタイプです。
ストレートであまり空振りを奪えていなかったのが気にはなりますが、大きな破綻は無かったため来季もこの路線でいくことになると思われます。

対左を何とかせねば

大卒社会人ではあれこれだけ長い期間に多くの試合をこなすのは初体験でしょうから「春から秋で平均球速が4キロほどダウンした」「回転数とかも変わってそれによってフォークの精度も落ちたりしたのでそこが打たれた原因」との自己分析で対策を練ってくるでしょう。
今季の倍は投げたいと契約更改の席で意欲を口にしましたから、そのためにもまず超えなければならないのは対左打者です。
吉田正に2発、中村晃に1発と実力者ですので右も左も無いにしても被弾はいずれも左打者で、右左はほぼほぼ同じぐらいの対戦で1割台に抑えた右打者でしたが左打者には4割を超えるとなればさすがに打たれすぎ、オーソドックスなフォームでことさら左打者に出所が見やすいとも思えずそこは悩み深いです。
どうあれ対左を何とかしなければ道は開けませんので、プロで見た記憶はありませんが持ち球にカーブがあるようでそれも一つの思案でしょう。

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