31 菅野剛士 外野手 29歳 年俸2140万円
【2022年成績】 41試合 86打数 6得点 18安打 打率.209 6二塁打 0三塁打 1本塁打 6打点 0盗塁 7四死球 20三振 得点圏打率.235
大学生のときの指名漏れの理由ともされた外野守備は社会人で鍛えてプロ入り後もかなり上達して、さらには出番を得るために一昨年あたりからチャレンジしたファーストも急造にしては大きな破綻なく一軍定着への足掛かりを作りましたが、しかし昨季、そして今季と2割前後の低打率でチャンスを活かしきれません。
そうこうしているうちに高部、山口の台頭でレギュラーの座は遠ざかり、30代に突入する来季は生き残りをかけたファイナルステージとなります。
二軍では3割近くとコンスタントに数字を残せるため本当の意味での現役ドラフトと考えるのであれば筆頭候補かもしれず、半月後の結果が待たれます。
孤高の人
春季キャンプ直前にコロナ陽性での離脱で第二クールから別メニューでの合流と出足に躓き、本来であればアピールをしたかった練習試合に間に合わずオープン戦からの登場は11打数1安打で挽回もできなければ開幕二軍スタートも仕方ありません。
その二軍ではサードでのスタメンがあるなど菅野をどうチームにフィットさせるかを鳥越監督もあれこれ考えたのでしょう、よいことだとは思います。
しかしその試みも2試合だけで一軍では外野とファーストとなればやはり控えの域を出ることは叶わず、そして低打率となればなおさらです。
それでも開幕直後に山口が濃厚接触者で一軍から外れた代替選手としての昇格からヒットを続けてスタメンも増えてきて、そして今季初アーチをかっ飛ばした翌日に右太もも裏を痛めての抹消がとにかく痛すぎました、あれが無ければもう少し何とかなる数字を残せたかもしれません。
分母は小さいのですが五番抜擢では3割を超えていて、代打でも.286ながらトータルで芳しくなかったのは1割に満たない対左腕が足を引っ張ったことになります。
そんな中で2試合連続を含めて3度のノーノーを防ぐチーム唯一のヒットを放ち孤高の人としての貢献は、それはそれで評価されるべきポイントです。
意外な長打力
一発があるわけではありませんし率が低いので長打率もさしたるものではありませんが、ヒットに占める長打の割合が高い菅野です。
二軍でも5本塁打でしかありませんが、しかし閉幕間際にサヨナラ込みの三打席連続アーチという爆発力もあります。
そんなポジションさえ空いていれば我慢をして使いたくもなる菅野ですから本人のことを思えば現役ドラフトに、そうでなければ「新しい吉井監督にもなるので春のキャンプからスタートから目立ってそこからアピールして、スタメンで出続けられるようにしっかりやっていきます」の言葉どおりに今季のような躓くことが無い来季であってくれよと、体制が変わるのはチャンスでもありピンチでもあり、大卒社会人に残された時間はあまり多くはありません。
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【オリオン村査定】 2140万円 → 2000万円 （▼7%）
