2022年通信簿 15 美馬学

15 美馬学 投手 36歳 年俸1億2000万円

【2022年成績】 20試合 10勝6敗0S 防御率2.91 117回2/3 107被安打 9被本塁打 29与四球 3与死球 86奪三振 被打率.246

開幕からQS、もしくはそれに近いピッチングも例によって打線と噛み合わずの4連敗スタートでその後に五分まで戻しながらも今度は六回を投げきれず防御率も投高打低の中で4点台まで落ち込んで、正直なところ3年契約の終わる今季で年齢的にも厳しいオフになるだろうと思っていました。
ところがそこから破竹の6連勝は8月以降に0点台の防御率で21イニング連続無失点もあり、佐々木朗を抑えて堂々たるチームの勝ち頭です。
それを帳尻合わせと言う人もいるでしょう、しかし力が無ければ帳尻合わせもできませんから美馬はまだまだやれる、楽天時代は二桁勝利は一度だけで勝ったら負けるの51勝60敗だったものがロッテでは3シーズンで二度の二桁勝利に26勝17敗、頑張ってくれています。

後半戦のエース

開幕4試合4連敗は24回1/3で9失点、防御率3.33ながらも味方の援護点は僅かに1で援護率が0.37となれば勝てるわけがありません。
夏場以降の無双も打線の援護に守られたものではなく、この出足に勝てていれば山本を脅かす存在ぐらいにはなれたでしょう。
前半戦の中心は佐々木朗でしたが後半戦は間違いなく美馬がローテーションの軸で井口監督も「美馬が一番調子がいいので残り試合は彼を中心に回す」と、その言葉どおりにそこまでは間隔を空けるケースもままありましたが中6日で100球超えもありパワフルなピッチングを見せました。
昨季にあった突発性炎上症候群もほぼ克服して、とは本人もそうですがベンチも引っ張りすぎずに代えたのもよかったのでしょう。
これといってピッチングスタイルが変わったようにも見えませんでしたし小さな体で元気いっぱい、老いて盛んな野手が荻野なら投手では美馬です。

朗希何するものぞ

どうしてもベテランとなると気を使ってしまいますが、炎上癖さえ気を付ければそこは過剰に気にすることも無いのかもしれません。
現実的に夏場までは間隔を空けることもありましたがむしろ使い倒した秋口に凄みを増して、スタミナは佐々木朗を上回るものがあります。
140キロ台半ばから後半のストレートは健在で石川ほどではなくも与四球は少なくしかし奪三振は多く、元々がいかにも本格派の雰囲気を醸し出しながらも打たせて取るスタイルも見せますからさしてモデルチェンジの必要性が感じられません。
もちろん体いっぱいに使ったフォームですので疲れによる微妙なズレに注意は怠れませんが、要らぬ配慮が足を引っ張っているようにも思えます。
そんな配慮もあって規定投球回にはるか届かなかったため現状維持も考えましたがここは石川とバチバチと、老いを変化で乗り越えようとする石川と我が道をいく美馬のこの後が興味深くそして朗希何するものぞの意気込みでチームを引っ張ってもらいたいです。

2020年通信簿
2021年通信簿

【オリオン村査定】 1億2000万円 → 1億5000万円 (△25%)

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