24 東妻勇輔 投手 25歳 年俸1500万円
【2021年成績】 37試合 1勝0敗0S 防御率2.88 34回1/3 38被安打 4被本塁打 9与四球 2与死球 29奪三振 被打率.286
正直なところ躍進よりは中後、川満、関谷に続くドラ2・四年の法則にはまる三年目となる可能性が高いのではと思っていましたが、勝ち星こそルーキーイヤーの3勝には届かずもそれ以外の数字は全てがキャリアハイで一軍定着への足掛かりを作った一年となりました。
もっとも失点が16に対して自責点が11ですので失点率は4.19まで落ちてしまい、タイムリーエラーは仕方がありませんが必ずしもそればかりではありませんので防御率と失点率の差が大きい、味方がエラーをしたときに踏ん張れないことで自分的には額面ほどにグッとこない数字ではあります。
それでも吉井コーチには目をかけられて小野とともにそこそこいい場面で起用してもらった東妻は、しかしその吉井コーチがベンチから外れそうですしそうでなくても昨季から今季に扱いがガラッと変わった東條を見ればどうなるかは分からず、再来年、五年目を迎えられるかどうかは来季次第です。
迷わず突き進め
昨季の東妻は腕をしっかりと振れているように見えましたが本人の感覚は違っていたようで、「振れない腕をより振ろうとしてコントロールも悪くなり、逆にスピードが出なかった」「焦らず体を作り直せばよかったのに、近回りをしようとしてそうなったと思う」とは反省の弁です。
それならばじっくりと体作りをして臨んだのであろう今季は練習試合、オープン戦で投げれば打たれるの繰り返しで防御率6.75での開幕二軍スタートとなりましたから焦りもあったと思われ、二軍でも言うほどに抜群の成績ではなかっただけに6月下旬の一軍昇格はやや意外ではありました。
しかしそこで1回3奪三振で始まると勝っているケース、負けているケース、そのいずれにも頻繁に起用されていい経験にはなったでしょう。
これまでに比べればストレートへのこだわりを捨てたようにも見えるのはリードの問題もありますので東妻の意識が変わったとは限りませんが、変化球の割合が増えて、まだ不相応なコーナーの狙いすぎという悪癖も時折には見られたものの、ゾーンによっこらしょの雰囲気が出てきたのはいい傾向です。
それが与四球の減少であり、その代償として昨季から被打率が1割以上も悪くなりましたし被弾も増えましたが、産みの苦しみだと思うことにします。
ここで迷わずに突き進めるかどうかが分かれ道になりそうな、そのあたりも投手コーチが変わることでの信念の有無が問われる来季になるでしょう。
【オリオン村査定】 1500万円 → 1900万円 (△27%)