2021年通信簿 00 鳥谷敬

00 鳥谷敬 内野手 40歳 年俸1600万円

【2021年成績】 32試合 53打数 7得点 9安打 打率.170 3二塁打 0三塁打 0本塁打 2打点 0盗塁 8四死球 11三振 得点圏打率.333

慕っている井口監督の下ではあってもロッテくんだりまで来てのこの二年間が鳥谷にとってどういったものだったのか、もちろん本人は有意義だったと口にはしていても本心に悔いのようなものが無かったのか、結果的には晩節を汚してしまったように思えてなりません。
もちろん価値観は人それぞれで村田のように二桁勝利をしても「思うようなボールを投げられなくなった」と引退をする選手がいれば、堀のように1827安打の実績がありながらも現役にこだわってトライアウトを受ける選手もいるわけで、鳥谷は後者だったのでしょう。
ただロッテファンの自分的な立場であれば贔屓にしか思えない起用で他の選手の一軍枠、出番を奪っただけだったかなと、球団がそろばんを弾いていたであろう引退興行も最終盤まで優勝争いをしたこともあったでしょうが空振りに終わりましたし、シーズン中からことある毎に甲子園やMBSに足を運んで引退表明後もスパッと切り替えて阪神の人に戻ってしまったことからしても、だから反対だったんだ、が正直なところです。

使う側の問題

もちろん鳥谷が悪いわけではなく、使う側の問題です。
その言葉どおりに競わせてのものであればともかく昨季に続いて今季も目をかけています、と言わんばかりの起用は練習試合、オープン戦に重役出勤で3打席2安打1四球となると小川の負傷離脱があったにせよ開幕スタメンショートは39歳9カ月の史上最高齢の記録を打ち立てました。
その開幕戦で幸先よくヒットを放って次の地元開幕カードではマルチヒットにおっ、と思わせたのもつかの間でその後はヒットが続かずに右肩下がりでベンチを温めるようになり、かと思えば交流戦で突然の二番スタメンは何だったのか、4試合で19打席1安打1四球は外野に飛んだのがヒットを含めて3本のみと散々たるぶった切りでさすがに井口監督も外した次の試合が17安打7得点での大勝、負けた3試合が僅差だっただけに悔やまれます。
それでも一軍から外れること無く、しかし出場することも無く、何がしたかったのか、ほぼ一ヶ月後にやっとの抹消は「ちょっと下で試合に数多く出て調子を上げて欲しい」と不調でのものですから鳥谷としては初めてのこと、メジャーでマイナー経験の無かったインカビリアの二軍落ちを思い出してしまいました。
そして二軍でも31試合で.180と調子は上がらず終わってみればこの交流戦での出場が現役最後の試合となり、ショートゴロでの幕引きが縁深くはあります。
年齢を重ねるとどうしても太りがちなところで福浦もそうでしたが逆に頬が痩けるぐらいで、その福浦はそれでもお腹がポコッとしていましたが鳥谷にはそれも無く、それだけストイックに鍛え上げていたのでしょう、数字は伴いませんでしたがその姿勢を学ぶ若手がいてくれよと願わずにはいられません。
引退表明はリーグ優勝を逃した数日後とチームへの配慮も欠かさず、昨季の入団が春季キャンプ後でその後のコロナ禍でサインをもらえるような機会も無くファンサービスなどの人となりまでは分かりませでしたがきっと出来た人なのでしょう、それだけに残念なロッテの選手としての鳥谷でした。

2020年通信簿

【オリオン村査定】 1600万円 → 任意引退 ※10/31に引退表明

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