32 佐藤都志也 捕手 22歳 年俸1200万円
【2020年成績】 60試合 114打数 6得点 26安打 打率.228 4二塁打 0三塁打 2本塁打 12打点 0盗塁 11四死球 25三振 得点圏打率.147
大卒2巡目となれば当然と言えば当然ではあるのですが無事に開幕一軍で、そしてプロ初ヒットがサヨナラヒットと最高のスタートを切った佐藤です。
しかし終わってみればそこそこ出場機会をもらいながらも微妙な数字ではあり、そして特徴がハッキリとした一年目でした。
デビューがそうだったように代打では.310と抜群の結果である一方でスタメンでは.235、そして代打を除いた途中出場では.059とここまで極端な例は珍しいのではないかと、そうなれば代打の切り札としての起用を考えたくもなりますが捕手というポジションを考えれば長い目で見てあまり賛成はできません。
ドラフトのときに担当スカウトが外野手との二刀流を示唆していましたが球団として、チームとして佐藤をどう育てていくのか、本人は捕手初のトリプルスリーを目指すとぶち上げていますのでしっかりとキャリアパスを決めてあげたく、どっちつかずに無為な時間を費やさないようお願いします。
捕手で頑張れ
その捕手としてのプレーはあまり多くないのでまだ評価保留ですが、その数少ない中ではあまりこれといった光るものを見せられませんでした。
リードはベンチからの指示もあるのでしょうが大胆でも弱気でもない手探りだったような、キャッチングではたまに何でもないボールをこぼしたり、そして練習でのセカンド送球では素早さを見せても実戦では肩のアピールももうひとつといった感じです。
それでも自分的には捕手一本でいってもらいたく、盤石になりそうでなれない田村の現状を考えればなおさらです。
そう考えれば柿沼もいる現状で一軍に置いておくのがよいかは悩ましく、二軍でもっとマスクを被らせたくはありますがその打撃力を活かしたいであろうベンチがその選択をするとも思えず、そこが現状の佐藤にとっての一番の懸念材料で彷徨わないかと心配になります。
バッティングでは振り下ろしてすくい上げるようなU字スイングから糸を引いたような軌跡であっという間に野手の間を抜いていく打球スピードを誇り、思い切りのよさも手伝っているのでしょう、その打球の質はどこか鈴木にも似ているようにも思えて三番を狙えるようになるかもしれません。
ただそのせいか内角高めが窮屈そうに見えてまた叩きつけてのゴロも少なくはなく、目を見張るようなヒットを打ったかと思えば緩いボールに手もなく崩される脆さも場数をこなしていくしかないわけで、そういうところでも第三捕手としての一軍が佐藤にプラスになるかの判断は難しくなるでしょう。
そんな一軍で活躍はして欲しいものの地道に足場を固めて欲しいジレンマがありますが、「確かに似ていると感じます」とそっくりが本人公認の熊谷千葉市長は来春に県知事を目指しますので佐藤もそれがどの場であっても負けないようステップアップで頑張って欲しい、期待しています。
【オリオン村査定】 1200万円 → 1500万円 (△25%)