60 横山陸人 投手 22歳 年俸670万円
【2023年成績】 38試合 2勝3敗1S 防御率5.26 39回1/3 41被安打 3被本塁打 18与四球 1与死球 42奪三振 被打率.273
最低でもと掲げた40試合には届きませんでしたが、高卒4年目のキャリアハイなシーズンでした。
念願のプロ初セーブ、そして初勝利を手にしてそういう意味でも価値のあった一年だったのではないかと、順調と言えば順調です。
しかし好不調の波が激しいと言いますか悪いなりに投げられないと言いますか、吉井監督に言わせれば「大事な場面で緊張する。そのへんなれてこないとダメかな」と守護神を目指すには厳しいコメントが、それもまた伸びしろの一つと考えれば魅力的です。
心を強く
数字的には一昨年の比例状態ではありました。
つまりはピッチングの傾向として変わらない、イニングを超える奪三振力を誇りながらもその半分程度の与四死球を覚悟しなければなりません。
これはなかなか微妙で必ずしも逃げての四球ではなく制御できずにすっぽ抜けるのが多いような、ただそれも吉井監督の指摘どおりに気持ちに余裕が無いからかもしれず、二軍では1点台ちょろの防御率もさることながら16回で20奪三振はそのままに3与四球でしかない、メンタルな問題がありそうです。
今季の目に見える記録を手にしたことで上から目線とまでは言いませんが落ち着いてマウンド上にいられるか、いつまでも佐々木朗の陰に隠れてはいられません。
その佐々木朗の代役でプロ初先発するも1回6安打5失点と大炎上、いきなりで気の毒ではありましたがこのあたりも腹を据えられない一端です。
自立
体は見た目よりがっしりとして胸板も厚くなって、よく見るこれがパンツを被っているようにしか見えないのですがそれはさておき西村、坂本に可愛がってもらっているようでチーム変顔、に仲間入りはしていないものの、契約更改の会見で掲げた色紙には「自立」とまずは師の益田からの卒業です。
それで制球力がまとまったわけではなかったのが残念ですが足ぶらぶらを止めたのはその益田に倣うのを止めたのか、結果的には益田も止めたことでそれも倣った形になってしまって、しかし倣ったのでなければ精神的な自立に向けての第一歩でしょう。
目標はさらに上積みをして50試合を公言して、150キロを超えるストレートの伸びとシンカーのキレは球界でも高く評価する声があって貴重なプロスペクトの一人、一足飛びに守護神とはいかずもなかなか固定されない次世代候補に名を刻む来季としたいものです。
追い付け追い越せ
【オリオン村査定】 670万円 → 1500万円 (△124%)
完全に一軍とまでは定着できなかったことで、最低年俸まであともう少しの査定としました。
球団は気前よく1800万円とこれは期待料込みもありそうな、目標をクリアできれば倍増だって夢ではありません。
師ではなくブルペン仲間の西村、坂本に追い付け追い越せ、貴重なサイドスローが多くマウンドで見られる来季であると信じて応援します。