2023年通信簿 55 ルイス・ペルドモ

55 ルイス・ペルドモ 投手 30歳 年俸80万ドル

【2023年成績】 53試合 1勝3敗1S 防御率2.13 50回2/3 49被安打 1被本塁打 15与四球 0与死球 41奪三振 被打率.259

来日1年目に41ホールドは益田と並ぶ球団タイ記録、最多ホールド王、最優秀中継ぎ投手は2008年の川崎以来となります。
このタイトルを1年目で獲得したのは岩瀬、攝津に次いで史上3人目で、よって外国人選手では初です。
当然に残留かと思いきや来季は背番号55を柿沼が背負うことで退団が確実で、その前からオリックスへの移籍が噂されましたがカスティーヨが先に決まりそう、ペルドモはメジャー復帰を志向してのものと思いたい、二人ともとなったら目も当てられません。

ペル兄

メジャーでは先発、リリーフとも経験があって獲得時に「見てから決める」だったはずが、入団会見では「リリーバーとして期待」とは吉井監督です。
2月も下旬になっての来日で出遅れが懸念されましたがオープン戦で1回1奪三振のデビューで都合6試合は防御率1.35、開幕後も順調にホールドを重ねます。
ピッチングとしてはストレートが半分程度であとはスライダーとチェンジアップ、シンプルな組み立てでした。
そのストレートは150キロをも超えてしかし佐々木朗を見慣れているからでもないですが圧倒的な威力を感じられたわけでもなく、そこそこに被打率は高く、被出塁率は3割を超えてそれでいて防御率が2点ちょっとは粘り強さこそがペルドモの持ち味で強化版松永の印象です。
ボールを動かすタイプなのかヒヤッとするようなコースでも詰まった打球になって、えぐい曲がり方をするスライダーが生命線でもありました。
投ゴロでファーストベースに駆け込むのは国吉ではなくスローイングに不安がある佐々木朗みたいで、スタンドの盛り上がりには役に立ちます。
それも含めて気持ちが表に出やすいタイプがファンの支持に繋がっていたのか、またペル兄とそのアドバイスに同僚にも慕われていたようです。

肩の張り

吉井メソッドに守られて連投が8回だけ、3連投は無し、しかし肩の張りで複数回の離脱がありました。
痛かったのはCS争いが苛烈だった最終盤の、それも最終戦直前の離脱でCSもお休みとなってしまい、リリーフ陣の不調でCSFinalでの敗退となったわけではありませんがこれでオリックス移籍となれば遺恨試合にもなってしまいそう、そうならないよう願うばかりです。
正直なところそこまで抑えている印象が無かったのは走者を背負うケースが多かったからで、三者凡退は1/4程度でしかありませんでした。
もし条件闘争での契約不成であれば球団の評価がそのあたりで高くはなかったのかも、防御率では1点以上の差がありますが被打率、被出塁率、被長打率ではゲレーロが優秀、そのゲレーロをあっさりと切っただけにこと助っ投の目利きには自信があることでの決裂はありえます。

貧しさに負けた?

【オリオン村査定】 80万ドル → 150万ドル (△88%)

円安はペルドモの知ったことではありませんが現在のレートで2億円超、このあたりで妥結できなければ諦めるしかありません。
メジャーであればまだ30代そこそこでNPBでの活躍にもう少しはもらえそう、カスティーヨがオリックスに決まったとしていくらもらえるのか、90万ドルと査定しましたがそれよりも高ければこちらも条件闘争での退団で赤貧、貧しさに負けたといったところでしょう。

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