2023年通信簿 31 菅野剛士

31 菅野剛士 外野手 30歳 年俸1900万円

【2023年成績】 6試合 10打数 0得点 1安打 打率.100 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 1四死球 2三振 得点圏打率.500

僅かに6試合11打席のキャリアローで終わってしまいました。
弱り目に祟り目で7月上旬の二軍での試合中に走塁中とされていましたが盗塁死のときだったのか、違和感に検査をしてみれば左ハムストリング腱部分断裂で左のハムストリング腱切除術は全治3ヶ月の見込み、目論見どおりであればもう完治しているはずですが育成枠への契約変更です。
既に病院から練習再開の許可は得ているとのことで契約更改の会見では「もう今は打って、走ってができます」と意気軒昂に、ライバルが多くて厳しい競争となる支配下選手登録への道を乗り越えて再びにその勇姿をZOZOマリンで見せてくれる日が来ることを心待ちにしています。

チャンスに恵まれず

故障するまでは二軍のレギュラー格で55試合200打席弱の.261は微妙な数字ではありますが、3割を超えていたときに声がかからず外野手不足でニーズがあったときにも本職ではない小川が呼ばれて、そのニーズが守備固めだったり代走だったりにしても菅野には悶々としたことでしょう。
一軍でも使い続ければそこそこの数字は残せそうと思いつつも守りに不安があって突き抜けた特徴があるわけでもなく、どこか晩年の伊志嶺に似ています。
不安とは言っても大学卒業時に指名漏れの理由とされたその外野守備は社会人で鍛えて角中に比べれば守れて出場機会を増やすためにチャレンジしたファーストでも器用なところを見せて、しかしファーストが気が付けば過密状態でほぼ外野手としての今季だったのが菅野の現状を表しています。

焦って焦らず

とは言いながらも小川に遅れて交流戦中に一軍に合流した菅野はスタメンの機会を活かせず、立ち位置として一撃必殺で存在感をアピールしなければならなかっただけに痛恨、今季初スタメンに1安打1四球も翌日は外されて吉井流の選手起用に翻弄されたところもありました。
来季も厳しさに変わりはなく、ファーストでの機会があるとも思えず外野陣も山口に荻野に岡に藤原に同じ故障上がりの高部がいて和田の台頭もあり角中、石川慎も頑張っていて、押し出された選手が代打要員で控えると菅野の一軍を描くのはなかなか難しいものがあります。
それでもツボにはまれば放り込むパワーがあってさりげなく四球も多い、何よりがむしゃらさが感じられる菅野には頑張ってもらいたいです。
そのためにも焦る気持ちも分かりますしそうしなければならない状況でもありますがまず本当の意味で完治優先、次の離脱は取り返しがつきません。

シンプルに大幅ダウン

【オリオン村査定】 1900万円 → 1520万円 (▼20%)※10/3に戦力外通告 → 11/27に育成枠契約

このぐらいの年俸で20%ダウンはシビアですがシーズン半ばでの離脱で6試合ですからシンプルに大幅なダウン査定、仕方ありません。
球団の査定はキリよくでもないですが1500万円と似たり寄ったり、走塁中の故障ですが死球や接触などのアクシデント系でなければ公傷扱いにならないのはいつものことで、そこに強く抗するほどの裏打ちも無く、下がった分は支配下に復帰して取り戻しましょう。

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