0 荻野貴司 外野手 38歳 年俸1億円
【2023年成績】 50試合 183打数 19得点 44安打 打率.240 8二塁打 1三塁打 1本塁打 19打点 1盗塁 17四死球 16三振 得点圏打率.300
昨季は右膝の状態が悪く石垣島から出遅れて、今季はオープン戦で3割とそれを取り返す意気込みが感じられましたが、しかし開幕早々のリタイアでした。
6試合目の走塁中に右太もも裏を痛めてそうだった、走塁中にこれをやるのを年中行事としていた荻野は30代後半に入っての大器晩成ならぬ大器熟成でそれを忘れかけていたものが頭をもたげて、その右大腿二頭筋肉離れによる2ヶ月半の離脱に加えて7月半ばに復帰するも1ヶ月後には左太もも裏肉離れと往復ビンタです。
さすがの荻野でも寄る年波には勝てぬ、本人、ベンチがアラフォーのその力をどう引き出して戦っていくかが問われる来季以降となります。
勝負強さで貢献
3年目を除いて全て2割5分以上をキープしてきましたが、そこでも衰えのようなものが見られました。
さらには荻野と言えば盗塁、が僅かに1つでそもそも企画すらそのたった一回だけで、両足ともをやってしまったことでの自重があったにせよ詰まった内野ゴロで際どくもないアウトにそりゃそうよ、だって38歳だよ、それでもここぞでのプレーではCSでの大逆転劇に繋がった内野安打など手を抜かない生真面目さです。
打率こそ見栄えが悪かったですが得点圏打率は高く、その勝負強さに何度もチームは助けられました。
ただこれも足の影響かもしれませんが守りでもかつてほどの守備範囲とはいかず精一杯の動きがいっぱいいっぱいで、そのほとんどが核弾頭の起用はそれだけ荻野が信頼されている証しではあるものの、これまでと同じとはいかず、楽をさせてあげる孝行息子が待ち遠しくもなります。
敵に倣え
ポテンシャルに体が付いてこないのは天才にありがちな哀しさで、ピクシー荻野の故障癖も個性、とでも思うしかありません。
来季以降は40代コンビの中村、栗山が参考になるのではないかと、同じようなDHはチーム事情で難しいかもしれませんがカード1~2試合のスタメンで早めに守備固めを入れる、規定打席を前提にしない中村らはそれでも存在感を見せて敵からしたらイヤな存在でした。
今季はフル出場が半分以下でそのあたりは吉井監督も心得ていそう、荻野は小粒でぴりりと辛い、そんな要所で色めく荻野に期待しましょう。
大幅減俸は避けられず
【オリオン村査定】 1億円 → 8500万円(▼15%)
残念ながら大幅減俸は避けられません。
シンプルに数字だけで言えば20%ダウンでもおかしくありませんが功労者への前例で10%程度に収まるかもしれず、間を取って15%ダウンとしました。
ここからは一年一年が勝負、2025年の常勝軍団には荻野の力が必要です。
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