恒例の鎌ケ谷から

昨日にZOZOマリンに行きましたが試合は見ていないため、今年も鎌ケ谷から始まった現地観戦です。
昨年はオープン戦でしたが今年は教育リーグで、そのスタメンを見れば育成枠選手がずらりと並んで「教育」に相応しいオーダーでした。
一昨年も教育リーグでしたが笑っちゃうような名前がぞろりでしたからそれに比べてわくわく感が半端なく、高卒ルーキーでも野手であれば春先でも実戦で三桁の背番号で出場しなかったのは一軍に帯同している土肥、高卒ルーキーの投手である吉川と白濱、リハビリ中の澤田を除けば田中楓だけで、その田中楓も鎌ケ谷には来ていましたから東妻のところで投げていれば完璧でした、古谷、永島田、フェリス、谷川、村山、速水、勝又、黒川と若さ爆発です。

孤高の菅野

昨季はノーノーを防ぐヒットが複数回だった菅野は、今日は年齢で孤高の人となってしまいました。
さらには貫禄のバッティングを見せることもできずにノーヒットに終わって、居心地も悪いでしょうし気分的には最悪だったでしょう。
高部の肩不調に和田も今日は特別代走で二回出てきましたが打たず守らずと肩か肘を痛めているのだと思われ、そうなれば外野陣の穴を埋める一人として期待される菅野がここにいてどうする、練習試合で結果を残せず若くもないことで投資対象にもならず早々に一軍を外れた現在地が残念すぎます。
一方でショートに金田、サードに勝又、途中からセカンドに黒川のティーンエイジャーには楽しみしか無く、金田が巧みなバットコントロールを披露してのマルチに勝又は1安打1打点、黒川は2タコでしたが試合に出られる嬉しさを全身で表現しておじさんはほっこりとしてしまいます。
あれこれ試しているのであろう自分的には驚きでしかないセンター西川もマルチに盗塁を決めて、きっと今日の一軍戦よりも得るものは大きかったでしょう。
心配なのは左肩口にぶつけられて退いた大下で、ポジション的に苦しい立場だけに怪我という追い打ちにならないことを願うばかりです。

フェリスが面白い

ちょっと謎めいたフェリスは1回3安打3失点と数字だけを見れば散々でしたが、意外なダークホースになりそうな気がしないでもありません。
左腕で140キロ台後半のストレートは魅力たっぷりですし外国人投手にありがちなフォロースルーで体勢が崩れることも無く、右のアコスタにも思えますがベースカバーにはしっかり入りますし牽制で誘い出すテクもあり、大谷コーチの言葉に頭を下げるなど学ぶ意識も持っていそうです。
気になったのはドレッドヘアみたいな髪型で帽子をしっかりとかぶれず浮いているため飛ばすケースがままあって、ZOZOマリンで投げるには対策が必須です。
先発の本前はリハビリ組に入るなど出遅れていましたが3回3安打零封でストレート、変化球とも目を見張るものではありませんが本前らしさは出ていて、次にまた鈴木を投げさせるぐらいであれば本前を一軍で見たい、二軍で投げさせるにはもったいない今日のピッチングでした。
高野もこのクラスであればねじ伏せられるので自信を付けて次は一軍で、生き生きとしていた東妻は鎌ケ谷ならではだったりもします。
初ナマの永島田はまだまだかなりの時間がかかりそう、投げ急いでいるわけでもないでしょうが球持ちが悪くて右方向にすっぽ抜けを量産してしまいましたが指にかかったときのボールは数値以上のキレが感じられてその確率をどこまで上げていけるかでしょう。
この時期に投げられただけでも喜ばしい古谷はしかし素直なそれではなさそうですがストレートが130キロ台後半は故障前に150キロに届いていただけにしんどそう、組み立てを変えて抑え気味に投げていたわけはないと思われるのはマウンド上で不満げに首を傾げる古谷だったからです。

明日への活力に！

◆3月5日（日）　日本ハム−千葉ロッテ1回戦（ロッテ1勝、12時30分、鎌ケ谷、824人）
▽勝　高野　1試合1勝
▽S　東妻　1試合1S
▽敗　上原　1試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ　本前、高野、永島田、フェリス、古谷、東妻—植田、柿沼
日本ハム　上原、吉田、井口、柿木—田宮、梅林