12 石川歩 投手 33歳 年俸1億1000万円
【2021年成績】 12試合 6勝3敗0S 防御率3.38 80回 73被安打 10被本塁打 9与四球 0与死球 42奪三振 被打率.248
前半戦と後半戦では別人のようになった石川です。
もう5年も前になるプロ入りから3年連続の二桁勝利の14勝をピークになだらかに数字を落として、そして年始早々にコロナ罹患かと思えば開幕直前には下半身の不調による離脱で開幕二軍スタートと冴えない出足は、今季初先発こそ白星で飾るもその後はピリッとしないピッチングが続きます。
5月下旬には右肘の違和感を訴えて6月に入ってから右肘関節クリーニング手術は術後1~2ケ月でスローイング開始、全治3~4ケ月との見込みでしたから今季はもう無理だろうと、ところが珍しく球団の思惑どおりに、どころかそれよりも前倒しで8月上旬に二軍戦で復帰しました。
9月に一軍に戻ると以降は6試合に投げてうち5試合がQS、3試合が無失点と見事なピッチングを披露して、最後の最後まで優勝争いができたのは10月にまさかの完投勝利を含む3戦3勝だった石川の存在が大きかった、小さな故障を重ねての右肩下がりから大きな故障を乗り切ったことでの復活が期待されます。
モデルチェンジができたか
元々がコントロールがいい石川ではありましたが、今季は異様なぐらいに四球を減らしました。
精緻というほどのイメージは無いのですがとにかく無駄な四球を出さない、昨季に打たせて取るスタイルへの変更を試みると口にしていましたが、それほど多くはなかった三振がさらに少なくなっていますし、そのモデルチェンジが上手くいっているのかもしれません。
それで球数が目に見えて減っているわけではないのが悩ましいですがまだ道半ばと思えば今後が楽しみになりますし、離脱前は投げてみないと分からない、象徴的だったのが140キロ台半ばを多く投げたかと思えば140キロがやっとだったりのストレートで、それも復帰後は安定感を増しました。
吉井コーチの先発に前向きさを求めるスタンスと石川の欲の無さが噛み合わない懸念も、復帰後は気持ちが悪いぐらいに意欲を見せて、実のところ前向きな発言をするとろくなことにならない石川ですので不安しか無かったのですが、しかしそれでいてピッチングは持ち味の淡々さを出して頼もしかったです。
昨オフの契約更改での会見で改めてメジャーへの思いを語った石川ですが手術明けということもあり今オフは無さそうな、そうなれば年齢的にももうノーチャンスとなれば今季に取得した国内FA権を行使しての移籍も考えづらいですし、松永、大嶺と同い年が戦力外通告を受けて石川も終わりをそろそろ考えなければならないわけで、どういった終活とするのか、若い投手が増えてきただけに美馬とともにまだまだ締める存在でい続けて欲しいです。
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【オリオン村査定】 1億1000万円 → 1億1000万円 (±0%)