27 山本大貴 投手 25歳 年俸1000万円
【2020年成績】 12試合 0勝0敗0S 防御率2.63 13回2/3 11被安打 1被本塁打 6与四球 0与死球 7奪三振 被打率.244
とりあえず昨季の一軍ゼロから持ち直して、ようやくスタートラインに戻った山本です。
それでも社会人出身の3巡目ですから即戦力かと問われれば素材型との見方が大勢だったように思いますので昨季まで僅かに1試合でしかなかったところで今季に12試合で半分弱ほどの一軍生活は3年目の今としてはまずまずではないかと、そうなれば来季が勝負のシーズンとなります。
懸念はその立ち位置がブレていることで、昨秋のフェニックス・リーグあたりからやたらと先発として期待をされてその期待に応えていましたしウインター・リーグにも派遣をされて先発一本かと思いきや、しかし開幕を迎えた二軍では中継ぎでの起用でした。
一軍を視野に入れればそれが近道なのかもしれませんがそのピッチングスタイルで先々を考えればどうなのか、便利屋にならないよう願っています。
山本大斗の入団で来季からおそらくは山本が山本大、山本大斗が山本斗となるのでしょうが、山本と言えば自分と言える先輩の貫禄を見せてください。
地元凱旋多し
そういった起用が全く無いわけでもありませんが、凱旋登板が目立つ山本です。
ルーキーイヤーのプロ初登板初先発は出身地の札幌ドームでしたし、今季に二軍で3試合3回を投げたところでの一軍昇格も札幌での6連戦に合わせてでした。
たまたまにしては頻度が高く1巡目であれば分からなくもないですが異様にも思えて、ネタとしては面白くもあります。
それはさておきその札幌ドームでの初登板から9試合連続無失点はしかし常に走者を背負ってのピッチングでふらふらしながらも結果的には抑えたのが実情で、そして10試合目に7打者に3安打1被弾1四球の4失点で炎上、その次の登板で初の三者凡退に抑えた後にコロナの濃厚接触者での離脱で今季が終わりました。
目立ったところではほとんどと言っていいぐらいにストレート中心の組み立てだったことで、唐川と同じくカットボールみたく動きがあるように見えるものもありましたのでそれも含めてかもしれませんがとにかく真っ直ぐ、以前はもっと変化球、スライダーを投げていた印象があります。
そのストレートは数字も乗ってきましたし見た目も打者が差し込まれる、は猫だまし投法が効いているところもあるかもしれませんが成果が出ています。
気になるとすればそのフォームからして得手かと思っていた左打者にむしろ投げづらそうにしているように見えることで、もし来季も中継ぎとしての起用であれば一番の改善点でしょうし、ボール先行になることも少なくないので球威を落とすことなく攻めのピッチングができるかも課題になるでしょう。
松永の故障と陳冠宇の退団、陳偉殷の移籍は間違いなく山本には追い風になりますので、その風に乗って存在感を強める山本改め山本大に期待をしたいです。
【オリオン村査定】 1000万円 → 1150万円 (△15%)