11 佐々木千隼 投手 26歳 年俸1970万円
【2020年成績】 5試合 0勝0敗0S 防御率8.31 4回1/3 7被安打 1被本塁打 2与四球 1与死球 5奪三振 被打率.368
昨季は右肘手術からの復帰イヤーで開幕から暫くは二軍での試運転、そして夏に一軍に復帰をして2年ぶりの白星を手にするなど今度こそと期待をされた佐々木千でしたが、しかし今季は一軍でバリバリどころか二軍でも僅かに8試合しか登板をせずに行方不明の期間が長かったことからして不安が募ります。
鎌ケ谷で見たときには腕はしっかりと振れていましたしどこかを気にしているような素振りもありませんでしたから杞憂であればいいのですが、それであればそれはそれで出番をもらえなかったということになりますから体調ではなく調子の問題となり、むしろヤバいような気がします。
史上初の外れ入札での5球団重複からもう4年、そろそろ1巡目のアドバンテージも薄れてこのままではそろそろ首元が涼しくなってきそうな、肘の状態を考えれば間隔を空けられる先発がよいと考えますし本人も先発志向のようですが、若手の台頭が著しい現状からして選り好みはできません。
じゃない方の佐々木
鳴り物入りでの佐々木朗の入団で、自身も注目をされた存在でしたが今となっては「じゃない方の佐々木」と言われる始末です。
佐々木千となりながらも背ネームは先輩優先でSASAKIですが、それも二軍での数字も防御率が4点台、イニングと同じぐらいの奪三振を誇るも与四死球はその半分を超えるという雑さは即戦力として見られていただけに期待ハズレでしかなく、来季が5年目27歳での未完の大器では厳しすぎます。
大学のときのMAX153キロは瞬間最大風速にしても今季は140キロ台半ばに届くことはあっても数球で大半は140キロちょっと、それでいてコントロールが不安定で勝負球であるはずのシンカーも決まらず、ストライクを取りにいったところを右にも左にも3割6分超えとなればどうにもなりません。
立場的には中継ぎが近道なのでしょうがストレートが走らず決め球もイマイチとなれば何で勝負をするのか、秋口の一軍はコロナによる離脱の穴埋めでしかないにしても二軍での不甲斐ない成績からして妥当とは言えないだけにまだベンチが期待を残しているからこそだったはず、しかしそれもいつまで続くかは佐々木千ならこれ、と言えるような持ち味、攻め筋を確立させなければ来年の今ごろは忘れられた存在になっていそうです。
鎌ケ谷では簡単に抑えてはいましたがどこかけだるげなマウンド捌きだったのが気にはなっていて、ちはやふる、に相応しいピッチングが見たいものです。
【オリオン村査定】 1970万円 → 1600万円 (▼19%)