トキワ荘のよつばと!原画展

ほんの2ヶ月前にミニ原画展があったばかりですが、トキワ荘でのよつばと!原画展です。
トキワ荘は豊島区にあって池袋のちょっと向こうで自転車野郎でも可能でしたがここのところの突発的な雨と体感で40度を超える酷暑に熱中症のリスクを冒す勇気は無く、大江戸線は久しぶりに乗ったな、もしかしたら老後に入って初めてかもしれません。
そんなトキワ荘は知る人ぞ知る手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら著名な漫画家が居住した聖地とされる場所で、もっとも当時の跡地にはモニュメントがあるだけでマンガミュージアムと化しているこのトキワ荘はそのほど近い場所に豊島区の施設として復元されたものです。
よって豊島区長やら区議会議員らがツイートするというちょっと異例な展示会だったりもして、後述しますが地元としてもそこそこ力が入っていました。
それにしてもなぜこのタイミングなんだろう、頻繁にやってくれるのは喜ばしくもあまりに間隔が短いですしミニ原画展と微妙に重ならないようにはなっていますが新宿に続いて博多が終わったばかりで年末年始にはなんばで開催予定、このペースを維持してくれるのであればもちろん構いません。

さあ展示だ!

建物は2階がトキワ荘としての展示がされていて、企画展スペースは1階にあります。
順路としては2階→1階となっていて、当然にそれに従いましたが自分的によつばと!原画展がメインなためそこは入れ替えてのご紹介です。

入口にはよつばが「ようこそ!」と出迎えてくれて、ドアが開くとまたよつばがひまわりを抱えて笑っています。
いつもの原画展ではとーちゃんやジャンボ、風香らがいますが、今回はこの原画展のためのオリジナルよつばだけとなっています。
ちなみにオリジナルではありますが構図は1巻の表紙のデザインで、抱えているひまわりの数は減らされていました。

展示のメインはもちろん原画で、ラフスケッチなどもありますがこれを見たいが為に足を運びます。
おそらく連載時点のものでコミックスになるに際して背景などが後付けでバージョンアップをするのがよつばと!、と言いますかあずまきよひこのお約束だったりもして、ネームに手が入っていたり修正ペンの跡があったりと手書き感があるのがいい、デジタルでは味わえない楽しみです。

作品の参考とされたアイテムもぞろりと並んでいました。
気になったのが写真の左下にあるハチミツとクローバーのコミックスで、どのあたりに使われたんだろう、おいおい調べてみます。

出口にはお見送りの直筆イラストが、これっていつも思うのですが終わったらどうするんだろう、オークションをしたらめっちゃ高く売れそうです。
欲しいと言えばここそこに貼られていたポスターが欲しくてダメモトで聞いてみたら、予想どおりにあっさりと撃沈しました。

常設展示はこんな感じ

2階は14号室から22号室なのでおそらく1階も居室スペースだったはず、しかし漫画家が居住したのは2階だけだったのかもしれません。
そんな2階には当時はこんなだったろうと多少の想像も入っているらしいですが居室共同炊事場便所がまさにミュージアム、響きとしては博物館です。

手塚治虫、その後に藤子不二雄が住んだ部屋にはダンボーが、突き当たりにはよつばです。
申し訳ないながらもトキワ荘にさほどの興味が無かったのと次に控える原画展に気が急いて、写真だけ撮ってあっと言う間に駆け抜けました。

まさに城下町

その後はせっかくなのでぷらぷらと歩き回りました。
トキワ荘通り、なんてのがあるように城下町みたいになっていて、あちこちにトキワ荘が目に入ります。

復元されたトキワ荘、正式には豊島区立トキワ荘マンガミュージアムに隣接する南長崎花咲公園は通称トキワ荘公園で、その一角にモニュメントがあります。
トキワ荘のヒーローたち、とされた漫画家は半分ぐらいは知らない、自分よりもうひとつ上の世代だとドンピシャかもしれません。
開館が2020年と実はかなり最近ということもあって藤子不二雄が別扱いなのがちょっと寂しい、トキワ荘が老朽化で解体されたのは1982年とのことです。

そのトキワ荘公園にはこれまでの企画展のポスターが掲示されています。
うん、やっぱりよつばと!はこれまでのものと系統がかなり違って浮いている、どういう経緯で開催となったのが激しく知りたかったりもします。

ゆかりの地としての紹介やマップもかなりの数がありました。
これらは2020年以前からあったのかもしれませんが看板が錆びているようなのは演出でしょう、そしてそこに並ぶよつばもやっぱりちょっと浮いています。

最寄り駅は都営地下鉄大江戸線の落合南長崎駅ですが、西武池袋線の東長崎駅でも歩けないこともありません。
こちらは大江戸線に無かった原画展のポスターがずらり、見事なまでにずらり、無意味なまでにずらり、余っているのであればもらってあげます。

同じく西武池袋線の椎名町駅からすぐのところに金剛院なるお寺があって、そこにマンガ地蔵が鎮座します。
金剛院は江戸期よりも前の開基で移転後の山門は豊島区の有形文化財に指定されるなど由緒あるお寺だけに違和感が無いわけではなく、それだけトキワ荘の威力が絶大なのか、勘違いをしてしまいそうですがドラえもんではなくその右にあるのがマンガ地蔵となります。

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