吉井シャッフルが炸裂

来季の内野陣は大幅なシャッフルがあるようです。
MARINES STUDIO、なるチバテレの番組はロッテレビの後継なのか、清水直が吉井監督にインタビューしていてその映像をスマホで撮影した、そこそこデカいファイルを友人がメールをしてきて、これって違法じゃないよね、ほんの数分ではありますが吉井構想が披露されていました。
吉井監督はユニフォーム姿でしたから時期的にはファンフェスの合間を縫ってのものか、なかなか大胆な内容です。
まず中村奨をサードに、空いたセカンドには藤岡を、押し出された安田はファーストへ、ショートは友杉と茶谷の併用とのことです。
秋季練習で中村奨がサードの練習をしていたって話があってこうなってみると気分転換や新たな目線で、ではなく予兆、準備だったわけで、宮崎に合流した安田がファーストを守ったのもそういうことだったのか、上手くいけば、ではなく「順調にいけば」と前置きしたことからして決定事項なのでしょう。

中村奨対策

どうやら中村奨への対策が主目的のようです。
今年は調子が悪かったので少し刺激を与えるために考えた、打つ内野手なので負担が少し軽いサードでバッティングを戻して欲しい、そう説明していました。
サードの守備力では安田>中村奨は間違いなく、それならば中村奨がファーストの選択肢もあったはずですが、助っ人が守るケースが多くて簡単に思われがちなファーストはしかし落合などは真逆に考えていて、その趣旨からしてサードに中村奨なのでしょう。
安田としては流れ弾ですがチーム全体の最適化となれば仕方なし、この二人に加えてサード、ファーストを守れる上田を投入しての3人での競い合いに期待も示していたことで聖域のスライドというわけでもなさそう、茶谷が便利屋からの脱却を図れるのもよさげな話です。

そりゃナカータは無いな

そうなればナカータ獲得を現場が望んではいなかった、真相はそういうことでしょう。
中村奨は動きが減っていいとしても藤岡、安田は動きが逆になって安田はさらに忙しくなって、ふくらはぎの肉離れとかやりかねないため手駒が多いに越したことはないのですがそのためのナカータは高すぎる、名前が出てこなかった小川は外野メインになるとしても池田もいます。
安田のサードが惜しすぎますが中村奨が無様であれば元に戻ってファーストは上田、もしくはレフトに固定されるであろう山口が戻ることになるかもしれません。
山口がレフトに回ることで荻野をどうするか、ところてん式に外野陣が活況になるのも楽しみだったりします。
そしてこの布陣に助っ人の投入があるとも考えづらく、来季も助っ人野手は1人体制になるのではないかと思えてきました。

心の内は・・・

ただゲームでコンバートするのとは違って人には感情があるため、そこが最大の懸念点でしょう。
既に構想は伝えられて友杉と茶谷はモチベーションが上がるでしょうし安田は素直に受け入れていそうですが、問題は中村奨と藤岡です。
GG賞を獲ってしかし現実的な守りの評価が下がっているからこその中村奨を起因としたシャッフルはしかし本人は春先から守りに力を入れてきたと誇っていただけに表面上はともかく内心はどう思っているか、ショートにひたすらこだわっていた藤岡も然りです。
これで打撃が上向けばよいですが中村奨はそのままに、藤岡がまた低迷するようであれば原因の一つとしてこのシャッフルに不満が高まる可能性もあるでしょう。
吉井監督がどこまで本腰を据えてのものなのか、実はそこまでではなく元に戻るならそれはそれでよし、今季にあの数字でも使い続けて現実を突き付けたセカンド中村奨を一度外すことで戻したとしてもそこに聖域はもう無い、そんな高等戦術の過程であればなかなかに用意周到、策士吉井です。

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