山口が見事な一振りで貴重な勝利をもたらしました。
らしい思い切りのいいスイングはしかし帰ってきてから映像を見てみればチェンジアップにタイミングを合わせた技ありでもあり、チームでは有数の高打率を誇るのにベンチスタートがもったいない、佐藤都との兼ね合いがあるにせよ打席数を増やしたくはあります。
雨と寒さで六回の2失点で帰ろうかと思ったところで裏までは、が正解でした、そこで帰っていれば悔やんでも悔やみきれなかったでしょう。
お得意の一句は「梅雨入りも 僕の打撃は 日本晴れ」とそうあってくれよと、梅雨明けには「スタメンで出て結果が出てくると晴れ出すんじゃないですか」とアピールも欠かさず、明日も美馬で松川となればまたベンチスタートなのでしょうが分母は小さくも4割を超える長打率で雨雲を追っ払ってください。
楽観的でいいなぁ
連勝に井口監督は「打線が少しずつ上がってきているのかな」と楽観論者なのか、五回までの3安打零封は忘れてしまったようです。
今日に一本が欲しかったマーティンは相変わらずに内を打てずにレアードとともにノーヒット、なかなか上手くはいきません。
よく分からなかったのが攻めと守りのバランスで、まだ1点リードでしかないので殊勲の一発を放った山口をレフトで残すかと思えば守りを優先してかポッピーの顔を見せ始めた荻野をそのままに、追加点のチャンスに小川をそのまま打たせて、しかし今日も拙い動きをやらかしたマーティンはそのままです。
荻野は八回に山口だったらどうだっただろうと思えるイヤな角度で上がったフライを捕りましたし、小川も昨季に続いて木下がやらかしてくれたおかげで出塁をして、結果的には正解だったのかもしれませんが、そもそも1点で逃げ切れる感覚が疑問で、どうにも中途半端さが否めません。
そんなモヤモヤをかき消してくれたエチェバリアの3点タイムリーツーベースは右中間を真っ二つに破る素敵さよ、なかなか発表されないのでもしかしたら流れるのかもしれませんがオズナに押し出されてたまるものかと、さりげなく今月は.381と打ちまくっています。
東條エクセレント
石川は7回途中までを2失点、ではありながらも11安打を浴びて、中日打線の拙攻に助けられました。
二回の無死満塁も二つのファーストゴロで切り抜けて、しかし雨の影響もあってかコントロールに苦しんで球数が増えて、それでもいつもの粘り腰です。
六回は不運なツーベースから崩れましたがその粘りがあってこそ試合が壊れることなく、今日の5勝目はここまでの頑張りへのご褒美でしょう。
それだけに10安打を浴びての100球超えからの七回続投にはビックリ、山口の逆転アーチの前からベンチ前に出てきていましたからどうあれ続投だったのでしょうが、先発は120球目処と考える自分であっても今日の出来での続投はさすがにクエスチョンマークでした。
それも判断でしょうが先頭打者を出して一死三塁での交代は石川にとっても、代わった東條にとっても不幸でしかありません。
その東條は福留への逆球がストライクになったのがラッキーで、そして最後の外のボールは147キロだったのでストレートなのでしょうが逃げるような軌道だったのはシュート回転でもしたのか、そしてビシエドへのスライダーが圧巻でした。
ほぼ真後ろから見ていましたが完全なボール球に見えたものがそれでも手を出してしまうだけのキレ、変位なのでしょう、凄すぎます。
地元なのですからお立ち台に東條も呼んで欲しかった、縁の下の力持ち、昨季の鬱憤を晴らすかのように自己最多登板ペースのもう27試合目です。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 12 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | X | 6 | 9 | 0 |
◆6月7日(火) 千葉ロッテ−中日1回戦(ロッテ1勝、18時1分、ZOZOマリン、14,704人)
▽勝 石川 11試合5勝3敗
▽敗 小笠原 7試合3勝4敗
▽本塁打 山口4号(小笠原)
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、東條、ゲレーロ、西野—松川、加藤
中日 小笠原、田島—木下